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目次

2014.2.1. 「2013年のマイ・ベスト」
2014.3.1. 『キャビン・プレッシャー』
2014.4.5. 最新ニュースが、次々と
2014.5.3. Meretzky or Zeretsky?
2014.6.7. 新しい伝記本
2014.7.5. ニュー・ジェネレーション?
2014.9.6. 25年前の『ドクター・フー』
2014.10.4. 'Shada' を観る
2014.11.1. スティーヴン・フライ自伝3
2014.12.6. ヴォネガット、カルヴィーノ、そしてダグラス・アダムス


2014.2.1.  「2013年のマイ・ベスト」

 今さらながら、あけましておめでとうございます。今年もまた、飽きず倦まずに月に一度の更新を続けてまいりますので、どうぞよろしく。
 
 まずは今年も「My Profile」コーナーに追加した、「2013年のマイ・ベスト」について。
 「2013年のベスト本」選びには、ちょっと迷った。対立候補は、ヒラリー・マンテルの『罪人を召し出せ』とレオ・ペルッツの『ボリバル侯爵』。ヒラリー・マンテルなら、『罪人を召し出せ』よりもその前作にあたる『ウルフ・ホール』のほうがかっこいい。そう思う以上、ベスト本に選出するには抵抗がある。
 一方、レオ・ペルッツの『ボリバル侯爵』に関しては、「2012年のベスト本」選びの際に僅差でジュリアン・バーンズの『終わりの感覚』に破れた『夜毎に石の橋の下で』と比べても遜色ない、というか、どちら1作を選べと言われたら頭をかきむしって悩まねばならないくらいどちらも好きだ。が、『ボリバル侯爵』の日本語訳が出たのは昨年末だが、私がこの本を実際に読んだのは今年に入ってからのことだった。ということで、この本は残念ながら候補外扱いとすることにした。それに、レオ・ペルッツが『ボリバル侯爵』を書いたのは今から約100年前の、1920年――ここまで昔の作品を「2013年のベスト本」扱いするのも、やっぱりちょっとヘンな気がするし。
 という訳で、昨年のベスト本はローラン・ビネの『HHhH』で決まり。なるほど、歴史を取り扱う上でこういう語り口もあったのか、と、膝を打つと同時に、『HHhH』の中では否定的に語られるジョナサン・リテルの『慈しみの女神たち』の語り口も、あれはあれでいいんじゃないかと思う。
 にしても、我ながらここ数年のベスト本は、『HHhH』といい『慈しみの女神たち』といい『卵をめぐる祖父の戦争』といい、第二次世界大戦を背景にした小説がやけに多い。自分では意識してそういう作品を選んで読んでいるつもりはないんだけど、無自覚のうちに偏っているのかしらん。
 
 「2013年のベスト映画」については、迷うことなく『きっと、うまくいく』を第1位に選んだ。正直なところ、これまでインド映画には「ま、たまにはこういうのもいいか」程度の思い入れしかなかったんだけど、『きっと、うまくいく』だけは例外中の例外、観ている間中、思いがけないところで次から次へとツボにハマってタイヘンだった――勿論、この映画は例外中の例外なんかではなく、私が観ていないだけで負けず劣らずな傑作インド映画がまだまだあった、という展開になることを期待しているので、配給会社のみなさま、どうぞよろしく。
 
 そして、2014年が始まってはや一ヶ月。スティーヴン・モファット&マーク・ゲイティスの「SHERLOCK」第3シリーズがBBCで放送され、デイヴィッド・テナント主演の舞台「リチャード二世」が日本各地のイオンシネマでスクリーン上映され、さらにマリー・フィリップス&ロバート・ハドソンのラジオドラマ「Warhorses of Letters」の第3シリーズが放送されている真っ最中だ。今月末には、マーティン・フリーマン主演「ホビット 竜に奪われた王国」が公開される。
 ああ、今年も楽しくて忙しい年になりそう!

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2014.3.1.  『キャビン・プレッシャー』

 前回の更新では、Philosophy and the Hitchhiker's Guide to the Galaxy の第5章や、第12回ダグラス・アダムス記念講演のゲスト・スピーカー、ロジャー・ハイフィールドサイモン・シンの二人の紹介に加え、「Topics」欄にも一項目を追加した――BBCのラジオドラマ、『キャビン・プレッシャー』
 このラジオドラマのことは、実は2012年12月12月1日付の同コーナーで取り上げたことがある。このドラマの主要登場人物の名前が、マーティン、ダグラス、アーサーと、何だか妙に『銀河ヒッチハイク・ガイド』を彷彿とさせること、脚本を書いたジョン・フィネモアはケンブリッジ大学在学時にはフットライツに所属していて、大学卒業後は、「ピープ・ショー」が有名な、やはりフットライツ出身でデイヴィッド・ミッチェルとロバート・ウェブのコンビの作品に脚本家として参加したこともあること――これらの状況証拠(?)から、ジョン・フィネモアが『銀河ヒッチハイク・ガイド』のファンだとしても不思議はないけれど、でもどれほど状況証拠を積み重ねたところで絶対そうだと断言はできない。
 「複雑すぎる人物相関図」と題し、ほとんど誰もついてこられないような文章を書いてから既に一年以上が過ぎたが、私は今でもこのラジオドラマが心から大好きだ。それはもう、日々の通勤電車の中で飽きもせず毎日一話ずつ聴いている程に。それだけに、何とか決定的な証拠は見つからないものかと願っていたら、やはり『キャビン・プレッシャー』の熱心なファンの方があっさり教えてくださった。他でもないジョン・フィネモアが、自身のブログに投降されたコメントに答えるという形で、『キャビン・プレッシャー』の中で『銀河ヒッチハイク・ガイド』をもじった台詞を書いたと認めていることを。
 ううう、自力で気付けなかったとは何たる不覚――などとは申しません、教えてくださって本当にありがとうございました。おかげでこうして正々堂々と『キャビン・プレッシャー』を私のホームページの中で紹介できることを、本当に嬉しく思っています。
 ちなみに、『キャビン・プレッシャー』は第4シリーズまで放送が終わり、あとは最終回の一話分を待つばかりとなっている。最終回の収録自体は先日2014年2月23日に行われたが、公開収録への参加申し込みの応募が殺到し、何とBBCのラジオコメディ番組史上最高倍率になったらしい。ま、ラジオドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』は、最初から公開収録というスタイルを取っていないから、比較のしようもないけどね(そういう問題?)。
 ただし、この最終回が放送されるのはまだまだうんと先、何と2014年12月24日の予定とのこと。BBCのラジオ番組は、iPlayerのおかげで日本にいても本放送から一週間以内ならPCで何の問題もなく聴けるから、今年のクリスマスに世界中の『キャビン・プレッシャー』ファンと一緒に息を詰めて最終回を聴くためにも、興味を持たれた方は今のうちに是非一度、試してみてください。Amazon.co.jp経由でCDも買えるし、iTunes StoreやAudible.com等でダウンロード購入もできます。よろしく!
 
 そして今回の更新は、Philosophy and the Hitchhiker's Guide to the Galaxy の第6章。いやはや、これもまた手強かった。
 
追伸/2014年2月26日、アントニオ・ガデス関連人物の一人であり、フラメンコギターの名手として日本でも人気の高いパコ・デ・ルシアが、滞在先のメキシコで心臓発作のため亡くなった。家族旅行の最中だったらしい。享年66歳。ああ、あまりに若すぎる。

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2014.4.5.  最新ニュースが、次々と

 前回の更新から今日までの一ヶ月の間に、ダグラス・アダムス関連の最新ニュースを二回も追加した。週に一度の更新から月に一度の更新スタイルに変えてから丸2年が過ぎたけど、こんなことは初めてだ。
 
 追加したニュースのうちの一つは、『ドクター・フー』の脚本家ギャレス・ロバーツが、'Shada' に続き、今度は 'City of Death' をノベライズする、というもの。発売予定は5月14日、ってことはもうすぐじゃないか、と思って急いで最新ニュースを追加し、Amazon.co.jpに購入予約を入れてから、発売日が「2015/5/14」となっていることに気が付いた。
 え、今から1年以上先?
 念のためAmazon.co.ukも確認してみたら、こちらも「2015/5/14」になっていた。でも、1年も後に発売予定の本にしては、今から予約を受け付けている上に、どちらのサイトにも書影が出ている。そう考えると、これはやはり「2014/5/14」の間違いなんだろうな、と思いつつ、でもイマイチ確証がなくて、今現在、最新ニュースのコーナーには敢えて発売予定日を書いていない――それが一番肝心な情報なんじゃないの、という気もするけれど。
 
 続いて追加したニュースは、ライブ・パフォーマンス版『銀河ヒッチハイク・ガイド』の話。2013年10月に、チケット売り上げ不振を理由に中止を余儀なくされたライブツアー版『銀河ヒッチハイク・ガイド』が、3月29日、ロンドンのBBC Radio Theatreで公開録音される、というニュースは既にアップしていたけれど、録音したものを一体いつ放送するんだろうと思っていたら、収録から30分遅れの、ほとんど生中継状態だった。
 BBCのラジオ番組は、iPlayerで放送開始から1週間以内ならストリーミング放送で聴ける。というか、1週間を過ぎたらもう聴けない。ということは、直ちに最新ニュースにアップするしかない!
 勿論、私も聴いてみましたとも。何千もの応募者の中から抽選に当たった幸運な人たちが会場入りしていただけのことはあって、私同様のマニアしかいないんじゃないの、と言いたくなるくらい、観客の反応は良かった。あれなら、現場はさぞかし楽しかっただろうなあ。
 内容としては、基本的にラジオドラマ第1シリーズに基づいている。が、話が「宇宙の果てのレストラン」の場面に進んだ辺りから、ラジオドラマとは異なる展開が上手に追加され、ラストシーンも書き換えられている。そしてこの改変が、またいいのだ。さすがダーク・マッグス、何てよく分かっているの!
 残念ながら、この文章をアップする頃にはもう iPlayer から聴けなくなっているだろう。MP3とかCDとかで販売してくれれば、私は喜んで購入するのに。BBCさん、日本でネギを背負って待っているカモのために、どうか一つ、前向きに検討してみてくださいな。
 
 そして今週の更新は、現在BBCの公式サイトで30周年版が公開中の、コンピュータ・ゲーム版『銀河ヒッチハイク・ガイド』のコーナーの大幅刷新。今となっては手に入れにくい上に敢えて手に入れる必要もない、30年前のゲームのフロッピーディスクと、当時ゲームに付けられていた各種おまけを公開します。
 にしても、今回の更新を機に久しぶりに該当ページを開いてみたところ、このホームページを立ち上げたばかりの、2001年にページを追加してからほぼ放置したままだったことに気が付いた。うひーーー、それって今から10年以上前じゃないの。
 ああ、月日の流れるのって本当に早い。考えてみれば来年の2015年って、何と映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』10周年にあたるんだよなあ……。

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2014.5.3.  Meretzky or Zeretsky?

 前回の更新で、コンピュータ・ゲーム版『銀河ヒッチハイク・ガイド』のコーナーを刷新した際に、ダグラス・アダムスにゲーム製作会社インフォコムを紹介した人物として、クリストファー・サーフの名前を追記した。M・J・シンプソンによるアダムスの非公式伝記にそう書いてあったから、というだけの理由だが、後になって、「あれ、クリストファー・サーフって、アダムスの遺稿集 The Salmon of Doubt が発売された時、アメリカ版のイントロダクションを書いた人じゃなかったっけ?」と思い出した。
 やれやれ私の記憶力も地に落ちたもんだ、と嘆きながら、自分が訳したクリストファー・サーフのイントロダクションを数年ぶりに読み返してみたところ、ものすごいミスに気が付いた。インフォコム社で、アダムスと一緒にコンピュータ・ゲーム版『銀河ヒッチハイク・ガイド』を作ったゲーム開発者の名前が、「スティーヴ・メレツキー」ではなく「スティーヴ・ゼレツキー」になっているではないか!
 ひええ、これはシャレにならん、これまで数々の誤訳をしたけれどここまで露骨な固有名詞の間違いはさすがにしたことがないっ、と、泡を食って訂正しかけてから、ふと思った。ちょっと待て、ひょっとすると「メレツキー」と「ゼレツキー」って、よく似た名前の別の人のことかもしれないぞ?
 ということで、アメリカ版ハードカバーの The Salmon of Doubt を数年ぶりに開いてみたところ、果たせるかな、クリストファー・サーフはイントロダクションの中でこう書いていた。

I'm proud to say, helped pave the way for Infocom's eventual publication of Douglas's marvelous Hitchhiker's Guide to the Galaxy game (which he wrote in collaboration with Steve Zeretsky)

 "Hitchhiker's Guide to the Galaxy" じゃなくて "The Hitchhiker's Guide to the Galaxy" と書くべきじゃないの、とも言いたくなるがそれはさておき、やっぱりサーフコンピュータ・ゲーム版『銀河ヒッチハイク・ガイド』の競争執筆者の名前を"Zeretsky"と書いている。が、ネットで検索してみても、コンピュータ・ゲーム版『銀河ヒッチハイク・ガイド』のゲーム製作者の名前は "Steve Meretzky" だった。"Steve Meretzky" ととても良く似た、"Steve Zeretsky" という名前を持つインフォコム関係者はいなかった。
 これはもう、クリストファー・サーフのミスということで間違いあるまい。が、私は知らなくてもアメリカのコンピュータ・ゲーム業界では名を知られているであろうスティーヴ・メレツキーのことだもの、きっと2002年にこのハードカバーの初版が出版されるや否や、クレームの声が出版社と作者に届いたはずだ。だからきっと、翌年に発売されたペーパーバック版ではこっそり "Steve Meretzky" に訂正されているだろう、と思って、手元のペーパーバックを確認してみたら、依然 "Steve Zeretsky" のままだった。
 えーーーーーーー?
 いやいやいや、印刷物としては訂正が間に合わなかったかもしれないが、今の時代には電子書籍という媒体もある。こちらはきっと訂正されているはずだ、と思って、Amazon.comの「LOOK INSIDE!」機能を使って確認してみたら、依然 "Steve Zeretsky" のままだった。
 ……………。
 本当に誰からもどこからもクレームが届いてないの? あるいは、届いたけど無視しているの??
 ううむ、こうなったら、クリストファー・サーフ本人の公式サイトとか公式ツイッターアカウント宛に、私が自分で問い合わせるしかない。ものすごい今さら感は拭えないが(何せ10年以上前に出た本だからね)、気付いてしまった以上は手をこまねいてもいられない。
 が、しかし。幸か不幸か、クリストファー・サーフ本人の公式サイトとか公式ツイッターアカウントを、未だに見つけられずにいる。経歴からすれば、そういうのを持っていても不思議はない印象だったんだけどな。
 
 そして今回の更新は、今まで気付かなくてごめんなさいの意味も込めて、ダグラス・アダムス関連人物コーナーにてスティーヴ・メレツキーを改めて紹介。合わせて、エマ・ニューマンミッチ・ベンも追加した。

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2014.6.7.  新しい伝記本

 何はさておき、まずは仰天の新ニュースから。小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』3作目『宇宙クリケット大戦争』でアダムスがカットした幻の草稿が発見され、今年9月に発売予定のダグラス・アダムスの新しい伝記本 The Frood: The True Story of Douglas Adams and the Hitchhikers Guide to the Galaxy に収録される!
 この情報を私が最初に知ったのは、iPhoneに入れているBBCニュースのアプリからだった。「Entertaniment & Art」のコーナーとは言え、一日に2、3件くらいしか追加されないニュースのうちの一つが、"Lost' Douglas Adams draft found"ってすごくないか? いやいやちょっと待て、記事をよく読むと、新しい伝記が出るとか書いているぞ? しかも今年9月発売ってことは、出版準備は大方整っているってことだよね? っていうか、既にAmazon.co.jpで予約受付も始まっているじゃないかあああああ!
 今回、幻の草稿を発見し、アダムスの伝記本を手掛けることになったジェム・ロバーツという方のサイトによると、The Frood: The True Story of Douglas Adams and the Hitchhikers Guide to the Galaxy は、2003年に出版され現在ではKindle版のみ購入可能なニック・ウェブの公式伝記本 Wish You Were Here: : the Official Biography of Douglas Adams の、リニューアル&アップデート版になるようだ。そして、アダムスの遺族の許可を得て、現在ケンブリッジ大学セント・ジョンズ・カレッジで保管されているアダムスが残した書類の数々をチェックしたことが、幻の草稿発見に繋がったのだとか。本が出版される秋には、ケンブリッジで『銀河ヒッチハイク・ガイド』の特別イベントが予定されており、さらにはチェルトナム文学フェスティバルのメインイベントの一つになるらしいとか――いやはやこうなるともう、ちょっとしたお祭り騒ぎの域だ。
 シリーズ最終巻が発売されてから20年以上、著者が亡くなってから10年以上経った今なお、ここまで支持されるコメディ作家って、そう滅多にいるものじゃない。長年のファンの一人として、心から嬉しくもあり誇らしくも思う。
 
 伝記本と言えば、先日、リチャード・ドーキンスの自伝本の日本語訳発売された。原題 An Appetite for Wonder: The Making of a Scientist からでは分からないが、日本語タイトルには「ドーキンス自伝1」と明記されており、この自伝にはまだ続きがあることを伝えている。
 その上で、「1」で書かれているのはドーキンスが『利己的な遺伝子』を出版した1976年までの出来事であることも本の帯に明記されていて、ということはつまり、今回発売された『好奇心の赴くままに ドーキンス自伝I:私が科学者になるまで』にダグラス・アダムスの名前が絶対に出てこないことは、この上なくはっきりしている。
 が、しかし。たとえ「1」には絶対出てこないとしても、2015年刊行予定と本の帯に明記されている「2」には絶対出てくるよね、ドーキンスはダグラス・アダムス経由でララ・ウォードと知り合って結婚したんだもん、出てこないはずがないよね、だから「2」は必読、ということはやはり、「1」も読んでおくしかない……。
 我ながら、けなげと言おうか何と言おうか。ドーキンスが在学していた当時のイギリス・パブリックスクールの実情とか、興味がないとは言えないから、ま、いいんだけどさ。
 
 そして今回の更新は、前回の更新で追加したミッチ・ベンに早速加筆。前回、私はロクに確認もせず、ラジオドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』第5シリーズに「ちょい役」で出た、と書いてしまったんだけど、あらためてチェックしてみたら「ちょい役」呼ばわりしていいものではなかった。ごめんなさい!
 で、それに合わせて、ラジオドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』第3〜5シリーズの脚本に付けられた監督/脚本のダーク・マッグス序文を追加することにした――にしても、この本が出たのも今からもう5年以上前なんだよなあ。

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2014.7.5.  ニュー・ジェネレーション?

 まずは、前回の同コーナーの文章について訂正、というか、補足。ラジオドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』第3〜5シリーズの脚本について、「この本が出たのも今からもう5年以上前」と書いたけど、2005年に出版された本のことを「5年以上前」と表記するのは、間違いではないにしても正しくもない。何せ今年は2014年、「約10年前」のほうがまだ正確だろう。
 年を取れば取るほど月日の流れが早くなり、2005年なんざついこのあいだのことのように思えてならないから困ったもんだ。思えばこの年、映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』が公開され、日本での上映に合わせて小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』の日本語訳が河出文庫で出版されたんだったっけ。文庫は今も順調に版を重ねているようで、有難い限りだけど。
 ついでに言うと、2005年にはイギリスでテレビドラマ『ドクター・フー』の新シリーズもの放送も始まっていて、こちらは来月から第8シリーズの放送が開始とのこと。第1シリーズ9代目のクリストファー・エクルストンから始まって、第2〜第4シリーズの10代目デイヴィッド・テナント、第5〜第7シリーズの11代目マット・スミスに続き、まもなく始まる第8シリーズからはピーター・カパルディが主役を務めるらしいが、何せこのドラマ、随所にダグラス・アダムスと『銀河ヒッチハイク・ガイド』へのトリビュートがちりばめられているだけに、私としては目が離せない。実際、ピーター・カパルディは『ドクター・フー』第4シリーズ第2話で、'City of Death' のオマージュシーンを演じた張本人だったりするせいもあって、個人的にはいろいろ感慨深い(それがどうしたと言われればそれまでだが)。
 が、しかし、ここにきて新たな問題が浮上し、私は少しばかり頭を抱えている。『ドクター・フー』新シリーズは、日本では第1・第2シリーズがNHKでテレビ放送された後にDVD化されただけで、第3シリーズ以降は日本語で観るすべはなかった。だから私は泣く泣くイギリスのDVDを買って英語字幕付きで観たのだが、いつの間にやらHulu等のネット動画配信サービスで日本語字幕付きを観られるようになっているではないか。それも、少なくとも2014年7月現在、Huluでは第1〜第7シリーズまで観ることができるらしい(第4シリーズと第5シリーズをつなぐ、計5話のスペシャルはまだ抜けているようだけど)。
 勿論、このこと自体はめでたい限りなのだが、問題は今年9月5日から始まるらしいDVDレンタルのほうだ。何故かマット・スミスが主演を務めている第5〜7シリーズだけがリリースされる、というだけでもいささか残念なのに、何故か第5〜7シリーズのことを「ニュー・ジェネレーション 1部〜3部」と名付けて売り出すことにするらしい。
 何て紛らわしい。
 狙いは分かる。第5シリーズからスティーヴン・モファットが製作総指揮を務めているのをいいことに、『Sherlock』と対にして売り出したいんだよね? でも、モファットラッセル・T・デイヴィス指揮下の第1〜第4シリーズでも脚本家の一人として参加しているし、第5シリーズにしてもこの時期の脚本の内容を踏まえて書かれているし、どう考えても第5〜第7シリーズだけを抜き出してあたかも新シリーズのような扱いで見せるのは無理があると思う。おまけに、先にも書いた通り、本国イギリスでは来月からマット・スミスに続く12代目ピーター・カパルディがデビューするというのに、第8シリーズ以降については今から無視を決め込むつもりなのかしら?
 この先、この新手な名称がどの程度広く普及するか次第で考え直す日も来るかもしれないけれど、とりあえず向こう当分、私のホームページの『ドクター・フー』のコーナーでは「ニュー・ジェネレーション 1部〜3部」という名称は無視することにします。とは言え、「ニュー・ジェネレーション 1部〜3部」のDVDがレンタルではなく発売されたら、少々値が張っても買うんだろうなあ、私……。
 
 気を取り直して今回の更新は、前回のラジオドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』第3〜5シリーズの脚本に付けられた監督/脚本のダーク・マッグスによるイントロダクションに加え、サイモン・ジョーンズによる序文を追加。読めば、時の流れにしみじみすること請け合いだ。
 そして今回の更新を機に、私のホームページは今年もまた夏休みに入る。次回の更新は、9月6日――ちょうど、「ニュー・ジェネレーション」レンタル開始の翌日ですな。

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2014.9.6.  25年前の『ドクター・フー』

 2ヶ月の夏休み期間を利用して、私は今からちょうど25年前の1979年に放送された『ドクター・フー』作品を観ていた。そう、ダグラス・アダムスが脚本編集者を務めていた時の作品である。

 アダムス本人が直接脚本を書いていないとは言え、アダムスは「自分が作家として仕事をしていた時は、作家の仕事は書くことで脚本編集者の仕事は編集することだと思っていたけれど、いざ自分が脚本編集者になってみると、ほとんどの作家はその逆だと考えていることが分かった」(Hitchhiker, p. 127)という言葉を残している。となれば、たとえどこからどこまでがアダムスの加筆なのかを確認する術はないにしても、マニアとしては自分の目で観ておかねばなるまい。
 と、私が思ったところで、BBCに就職でもしない限り、これまではそんなものを観るすべがなかった。そりゃスティーヴン・モファットも大絶賛の 'City of Death' はDVD化されたけど、オーストラリアの大学教授ジョン・タロックの著作によれば、アダムスが関わった『ドクター・フー』作品はマニアからボロクソに貶されているらしいし、ワーストリストの常連だともいうから、そんなものがDVD化される日は来ないだろう。いやあ残念だねえ、はっはっは、と、タカを括っていたところ、私の気付いていなかっただけでいつの間やら全作DVD化されていた……。
 かくして言い訳の余地がなくなった私は、泣く泣く(?)DVDをAmazon.co.ukで購入し、つたなすぎる特撮に奥歯を噛み締めながら何時間もかけて観る羽目に。挙げ句、初めて観た時はあんなに違和感というか抵抗感があったお粗末な特撮やセットにも目がすっかり慣れてしまい、究極のお粗末モンスターこと 'The Creature from the Pit' の Erato を観ても別段あきれも驚きもしなかったのは、良いことなのか悪いことなのか、自分でももはや分からない。
 それでも、百聞は一見にしかず、である。'The Armageddon Factor''Destiny of the Daleks''The Creature from the Pit''Nightmare of Eden''The Horns of Nimon' の5作品をまとめて観てみると、アダムスがコメディ路線に走った理由も、タロックらが文句をつける理由も、そしてトム・ベイカーの暴走っぷりも、それぞれ何となく分かる。
 あと、特典映像として付けられた「今だから言える関係者の話」は、予想以上に興味深かった。アダムスの「実際に脚本を書くのは作家ではなく脚本編集者だった」というコメントが、まんざら誇張ではなかったことが分かっただけでなく、予算なし時間なしは当たり前、脚本家は期日までに脚本を書き上げないわ脚本編集者は20代後半の新人だわ主演俳優は気難しいわ監督は撮影現場を途中退場するわ、と、想像を絶する修羅場の連続だったこともよく分かった。よくもまあこの状態で放送までに製作が間に合ったものだよね、というか、このシーズンの最終回として放送されるはずだった 'Shada' がBBC側のストのため完成しなかったのも当然のことのように思えてくるから恐ろしい。
 ともあれ、私以外の人にはまったくおすすめしない5作品ではあるが、私としては観ておいて良かった。費やしたお金と時間について、後悔はしていない。
 していないが、しかし――さあ、とっとと頭を切り替えて、現在2014年放送の『ドクター・フー』第8シリーズ第3話をiPlayerにダウンロードしようっと!

追伸/未完成だったはずの、未完成なのにVHSテープで販売されアダムスの希望で再版されなかったはずの 'Shada' までもが、いつの間にかDVD化されていた……こちらは目下、Amazon.co.ukからの到着待ち。こ、今度こそ、これで打ち止めだと思いたい!

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2014.10.4.  'Shada' を観る

 前回の同コーナーで書いた通り、Amazon.co.uk に注文したDVD 'Doctor Who: Shada' が届いたので、今回の更新ではこの作品について加筆した。
 結果として、ではあるが、1979年に放送された『ドクター・フー』のエピソードを全部観てから 'Shada' を観て良かったと思う。この年のシリーズの掉尾を飾るはずだった 'Shada' がストのために製作中止に追い込まれたことのショックがどれほどのものだったか、'Destiny of the Daleks''City of Death''The Creature from the Pit''Nightmare of Eden''The Horns of Nimon' を観た今なら、以前よりはるかによく分かる。また、単に1979年の最終話だったというだけでなく、プロデューサーのグレアム・ウィリアムズと脚本編集者のダグラス・アダムスにとっての最終話だったということの重みについても。
 アダムス本人の弁を信じるなら、大急ぎで書き上げた 'Shada' の脚本は決して満足できる出来ではなかったようだ。おまけに、ちょうどこの時期、小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』が発売されて爆発的なヒットとなり、またラジオドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』第2シリーズの製作にも追われていた。そんな大騒動の中で、'Shada' の製作中止のニュースがどれだけアダムスを意気消沈させたかは検討もつかないが、'Shada' の製作に携わっていた他の大勢のスタッフ/キャストは、こんな形でウィリアムズとアダムスの二人を見送る羽目になってしまったことを心から残念に思っていたんじゃないか、と、DVDに付けられた特典映像を観ながらしみじみ考えてしまった。
 とは言え、1992年にVHSビデオで発売された時、こういう形で 'Shada' が世に出たのは不本意だとアダムスが話していたことを知っている私が、DVDという形で再発売されたのをいいことに今こうして観ていることについては、少しばかり気が咎めなくもない。実際に観てみて、「こりゃアダムスが不本意だと言ったのも分かるぞ」と思ってしまっただけになおさらだ。そのくせ、たとえ断片的だろうと映像として観せてもらったおかげでいろいろ参考になったのも確かだったりして、ああ、何とも悩ましい。
 最後に、映像版 'Shada' を観て気になったシーンが一つ。'Shada' は、1冊の本をめぐる物語だが、ケンブリッジ大学教授の部屋に積まれた大量の本の中から肝心の本を探し出す過程で、トム・ベイカー扮するドクターとララ・ウォード扮するロマーナは、手に取った本のタイトルを読み上げていく。実在の本と架空の本が混在しているのはいいとして、実在の本の中に Wuthering Heights(『嵐が丘』)が入っていたのは、当時のアダムスが聴きまくっていた同タイトルのケイト・ブッシュの楽曲の影響じゃないかと思うんだけど(違ってたら失礼)、ソール・ベロウの『犠牲者』(1947年)が入っていた理由はさっぱり分からない。他の本はタイトルを読み上げているだけなのに、『犠牲者』だけはわざわざドクターが冒頭の一文を読み上げた後にロマーナが著者名だけを言う、という会話になっていて、The Victim という小説のタイトルそのものは口にされないという辺りも、すごく思わせぶりなのに。
 小説『犠牲者』を読めばその謎が解けるかもしれない、と、図書館の書庫から借り出して読んで徒労に終わった私を哀れと思い、『犠牲者』と 'Shada' の関連性に気付かれた方はどうかご一報くださいませ。
 ちなみに、2013年にギャレス・ロバーツが出版した小説版 Shada では、Wuthering Heights は出てくるけどソール・ベロウへの言及は省略されている。ということは、ギャレス・ロバーツにも『犠牲者』と 'Shada' の関連性は見出せなかったってことでいいのかな?

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2014.11.1.  スティーヴン・フライ自伝3

 ダグラス・アダムス関連の最新ニュースにも追加したが、来年3月開催の第13回ダグラス・アダムス記念講演の講演者がニール・ゲイマンに決まったらしい。
 ビッグネームの作家だし、私も彼の講演なら聴いてみたいと思う。でも、これまでの顔ぶれと違って、彼は科学者でもなければサイエンスライターでもない。一体、何の話をするんだろう。演題はまだ発表されていないので想像もつかないが、楽しみに待とう。
 楽しみと言えば、来年には Dirk Gently's Holistic Detective Agency のコミックスも発売されるそうで、これも楽しみ――と言いたいところだが、既に公表されているカラーイラストを見た限り、私の好みの絵柄じゃないので正直テンションはあまり上がっていない。コミックス版『銀河ヒッチハイク・ガイド』も好きじゃないし。でも、たいして期待していなかったテレビドラマ版 Dirk Gently は本当に良かったから、実物を手に取る前に判断を下すのは間違いよね、と、強引に自分を奮い立たせている。
 
 その一方。
 期待して待って実物を手に取り、思いがけずがっかりした時の痛手は大きい。何の話かというと、スティーヴン・フライの3作目の自伝 More Fool Me2010年11月20日付11月27日付の同コーナーにも書いた通り、1作目の Moab is My Washpot と2作目のThe Fry Chronicles が本当に良かっただけに、まさかこの本で失望させられる羽目になるとは夢にも思わなかった。
 1作目がケンブリッジ大学入学までの幼児期/思春期の話、2作目が大学生活と大学卒業後に作家/俳優としての地歩を固めるまでの話。そして3作目は有名人となって数々の作品での成功を楽しんでいる裏で、コカインを常習し精神のバランスを危うくしていく話、ではあるのだが、最初の約70ページくらいまでは前2作で書かれた時代の話を振り返っている上、後半の140ページは1993年8月からの約3ヶ月間の日記をほぼそのまま転載しているだけ。そりゃ、日記の箇所だって読んでいてつまらなくはないし、ところどころで「おおっ」と思わせる記述を散見できるから、私としては買って読むだけの値打ちはあったけれど、でも前2作とは比べ物にならない。
 おまけに、ダグラス・アダムスに関する記述もほとんどなかったから、そちらの収穫もほぼゼロ。「ほぼ」というのは、127ページに、"Duncan Terrace, where I was house-sitting for Douglas Adams" と書かれていたりするからだが、そりゃ私は勿論、1989年にスティーヴン・フライがアダムスの家で留守番を任されていたのはアダムスが『これが見納め』製作のために世界の希少動物に会いに行ったり本を執筆するために家を空けていたからだと知っているけど、普通の人は知らないよねえ、きっと? 
 3作目でえらくがっかりされたものの、この調子なら4作目が出るのもそう遠いことではないと思う。何せ、話がちっとも先に進んでいないんだもの。4作目以降にアダムスの名前が出てくるかどうかは別にして、スティーヴン・フライの自伝としての出来が良くなることを切に祈る。だって、私はまだまだ読む気でいるからね。
 
 気を取り直して今回の更新は、ここしばらく放置していた『銀河ヒッチハイク・ガイドと哲学』の続き。いやあ、相変わらず手強かったの何のって。

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2014.12.6.  ヴォネガット、カルヴィーノ、そしてダグラス・アダムス

 先月発売された創元SF文庫、アンドリ・S・マグナソン著『ラブスター博士の最後の発見』。知らないSF作家が書いた知らないSF小説なんて、普段の私なら100パーセント素通りするところだ。が、この本に関しては、中身を確認することすらせず飛びつくようにして買った。理由は、Amazon.co.jpにアップされている書影ではなく、書店で平積みされている実物をご覧になった方なら、簡単にご推察いただけよう。
 ポイントは、本の帯に書かれた宣伝文句にある。

  「ヴォネガット、カルヴィーノ、そしてダグラス・アダムス」!
 カート・ヴォネガットやイタロ・カルヴィーノと一緒に、アダムスの名前が並んでいる。もっと言えば、この3名の中でも、特に強調したい名前が「そして」の後に来ていることは間違いない。つまり、東京創元社の編集者さんや営業担当者さんは、今の日本ではダグラス・アダムスの名前にそれだけの宣伝効果があるとお考えになったのだ。どうして騒がずにいられよう。何度でも連呼するぞ、「ヴォネガット、カルヴィーノ、そしてダグラス・アダムス」。きゃーーーーー!!
 ……失礼、つい取り乱してしまいました。
 という訳で、私としてはこの本の帯のためだけでも定価+消費税1080円を迷わず払う値打ちはある。とは言え、願わくば本の中身のほうも私が読んでおもしろいと思えるものであって欲しい。でも、私が読んでおもしろいと思えるSFなんて滅多にない。なのであんまり期待しないで読み始めたところ――中身のほうも大当たりだった。
 今よりちょっとおかしな方向に科学が進化した世界。微弱な電波を直接脳に送ることができるようになり、人間は完全に「コードレス」になった。子供を亡くした時の用心で、「予備の試験管」を冷凍保存しておくことも許されるようになった。葬儀に際しては、遺体をロケットに詰めて発射し、宇宙空間で投下して遺族は地表から流れ星のように鑑賞するのが流行になった。そういった数々のアイディアが、単なる列挙にとどまらずきちんと深追いされている。さらに、「アイディア」そのものについての愉快な考察もある。おまけに、そういった数々のアイディアを一つのストーリーに繋ぐのが、次から次へとふりかかる災難を振り払って貫かれる主人公の「愛」だとしたら、これはもう読んでいて楽しくないはずがない。
 アダムスの名前が挙がっているだけあって、作品のトーンは基本的にコミカルだ(品種改良され、「私を食べて!」と歌うようになった食用パフィンって、どこぞのレストランの牛を思い出さずにはいられないが)。ただ、『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズもそうだったように、シニカルな一面も勿論ある。「ヴォネガット、カルヴィーノ、そしてダグラス・アダムス」の名前に心の中の受信計がぴくりと反応した方は、是非お試しあれ。表紙のかわいらしいイラストから想像する以上に、タフでしたたかな作品だと思う。
 
 そして今回の更新は、先週に引き続き『銀河ヒッチハイク・ガイドと哲学』の第8章。思いがけず、ベネディクト・カンバーバッチ主演の映画 The Imitation Game の予習をすることになったが、この映画、いつになったら日本で上映されるのかな? あんまり先だと、また忘れてしまいそうなんだが。

 さて、今年の更新もこれで最後。次回の更新は、約2ヶ月後の2015年2月7日の予定。来年もまた、よろしくお願いします。

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