関連人物一覧  -N-

Nesmith, Michael マイケル・ネスミス
Newman, Emma エマ・ニューマン


Nesmith, Michael マイケル・ネスミス 1942.12.30-

 アメリカのミュージシャン・プロデューサー。1992年頃にアダムスと知り合い、『銀河ヒッチハイク・ガイド』映画化に尽力したが不首尾に終わった。ただし、その後も二人の交友関係は続き、2001年5月16日にロンドンで行われたアダムスの葬儀の際には弔辞を述べている。
 ネスミスはテキサス州ヒューストン生まれ。1966年に「ビートルズに対抗するアメリカのロックバンドを」というテレビ番組主導で組まれたバンド、「ザ・モンキーズ」のメンバーとしてデビューし、強力なプロモーションの下で次々と大ヒットを飛ばした。このため、ただのアイドル・バンドとして軽くみられることもあったが、決して一時的な流行として消えることなく、「恋の終電車」「デイドリーム・ビリーバー」など、ポップ・ミュージックのスタンダードとして生き残った曲も残している。ネスミス自身は、1969年には契約期間中にもかかわらず「ザ・モンキーズ」を脱退し、その後は他のメンバーと組んでアルバムを発表したり、ソロ・ミュージシャンとして活動したりしていた。1980年以降は、ミュージック・ビデオや映画の製作へと活動の場を移していく。とりわけ、ミュージック・ビデオの分野で彼が果たした役割は大きい。1998年には The Long Sandy Hair Of Neftoon Zamora という小説も発表している。
 なお、ネスミスが製作に携わった主な映画は以下の通り(* は製作総指揮)。

Timerider: The Adventure of Lyle Swann (1982)  『タイムライダー』
Repo Man (1984) 『レポマン』*
Square Dance (1987)  『スクエアダンス』
Tapeheads (1988)  『テープヘッズ』*


Newman, Emma エマ・ニューマン

 イギリスのファンタジー作家。イギリスの雑誌 SFX 2013年12月号の書評欄の中の、古典的SF/ファンタジーを取り上げるコーナーで、『銀河ヒッチハイク・ガイド』について書いた。「大宇宙の無関心の前では、何もかも不毛、という感じがする。科学技術の発展が素晴らしい未来をもたらすのでは、という希望すら、身もフタもなくコケにされる。実際、どっと気の滅入るような話ではあるのだが、ダグラス・アダムスは愉快な台詞やよじれによじれた文章をたっぷりと盛り込んでいるので、読んでいて落ち込むことはない。むしろ逆。『銀河ヒッチハイク・ガイド』は、古典であると同時に、お楽しみでもある」(p. 116)。なお、この文章が掲載された SFX 2013年12月号は、テレビドラマ「ドクター・フー」50周年特別号でもあり、そちらの記事でも「ドクター・フーを創ったヒーロー50人」の中の一人としてダグラス・アダムスの名前が挙がっている。
 エマ・ニューマンはコーンウォール生まれ。オックスフォード大学で実験心理学を学び、2011年には短編小説集 From Dark Places を出版。続いて、世界滅亡後の世界を描いたヤング・アダルト向けの小説 20 Years や、ファンタジー小説 The Split Worlds シリーズなどを発表している。

 

 

関連人物一覧リストに戻る

Topに戻る