関連人物一覧  -L-

Laurie, Hugh ヒュー・ローリー
Leakey, Richard リチャード・リーキー
Lee, Gentry ジェントリー・リー
Leeson, John ジョン・リーソン
Lenska, Rula ルーラ・レンスカ
Ligeti, Gyorgy ジェルジ・リゲティ
Limb, Sue スー・リム
Lloyd, John ジョン・ロイド
Lloyd, Seth セス・ロイド
Lucas, Matt マット・ルーカス


Laurie, Hugh  ヒュー・ローリー 1959.6.11-

 イギリス人俳優。アダムスから、『銀河ヒッチハイク・ガイド』を映画化する時には、歳を取りすぎてしまったサイモン・ジョーンズの代わりにアーサー・デント役をやるならこの人、と指名されたことがある。
 オックスフォード生まれ。父親は1948年ロンドン・オリンピックにおけるボート競技の金メダリスト。有名なパブリック・スクール、イートン校に入学、父親同様ボートの選手として活躍し、1977年にはジュニア部門の英国代表にも選ばれ、世界第4位となった。また、イートン校では寮長も務めている。1978年ケンブリッジ大学に進学し、ボート部員として活躍するのみならず、フットライツにも所属、体をこわしてボートを止めてからはフットライツの活動に専念することになった。大学1年の時のガールフレンドだったエマ・トンプソンを通じてスティーヴン・フライと知り合い、彼をフットライツに勧誘している。卒業後もフライと組んで多くのコメディ番組に出演し、ジョン・ロイド製作のコメディ『ブラックアダー』シリーズの3作目では、レギュラーを務めた。また、1996年には、The Gun Seller というスリラー小説も出版している。
 その一方、映画『プレンティ』(1985年)でスクリーンデビュー。以後、多くの映画に出演しているが、主な出演作品は以下の通り。

Plenty (1985) 『プレンティ』
Strapless (1989) 『ストラップレス』
Peter's Friends (1992) 『ピーターズ・フレンド』
Sense and Sensibility (1995) 『いつか晴れた日に』
101 Dalmatians (1996) 『101』
The Borrowers (1997) 『ボロワーズ/床下の小さな住人たち』
Man in the Iron Mask (1998) 『仮面の男』
Cousin Bette (1998) 『従妹ベット』
Stuart Little (1999) 『スチュアート・リトル』
Girl from Rio (2000) 『ガール・フロム・リオ』
Stuart Little 2 (2002) 『スチュアート・リトル2』
Flight of Phoenix (2004)  『フライト・オブ・フェニックス』


Leakey, Richard  リチャード・リーキー 1944.12.19-

 ケニアの考古学者・環境保護活動家。2007年3月15日(木)開催の、第5回ダグラス・アダムス記念講演の講演者に選ばれた。演題は、"Wildlife Management in East Africa - Is there a future?"。
 ナイロビ生まれ。高名な人類学者にしてケニア国立博物館長ルイス・リーキーと、やはり人類学者メアリー・ルーキーの次男として生まれ、子供の頃から発掘調査に同行していた。1965年には、25歳にしてケニア国立博物館長に就任。同じ頃、ツルカナ湖畔での猿人の化石発掘等で世界の注目を集め、その発掘の模様を書いたロジャー・ルウィンとの共著はベストセラーにもなった。さらに、1984年には160万年前の人類の化石を発掘している。1990年からは、ケニア野生生物局局長を経てケニア野生生物公社総裁に就任。アフリカゾウを中心に、ケニアの野生動物の保護活動に務めたが、1993年には仕事中のヘリコプター事故に遭い、両足を切断した。
 主な著作は以下の通り(* はロジャー・ルウィンとの共著、** はバージニア・モレルとの共著)。

Origins (1977)* 『オリジン:ヒトはどこから来てどこへ行くか』 平凡社 1980年
People of the Lake: Mankind and its Beginnings (1978)* 『ヒトはどうして人間になったか』 岩波書店 1981年
Making of Mankind (1981) 『人類の起源』 講談社 1985年
One Life: An Autobiography (1983)
Origins Reconsidered (1992)*
The Origin of Humankind (1994) 『ヒトはいつから人間になったか』 草思社 1996年
The Sixth Extinction (1995)*
Wildlife Wars: My Fight to Save Africa's Natural Treasures (2001)** 『アフリカゾウを護る闘い ケニア野生生物公社総裁日記』 コモンズ 2005年


Lee, Gentry  ジェントリー・リー 1942-

 NASA探査プロジェクトのメンバーであり、SF作家としての顔も持つ。1993年にアーサー・C・クラークとの共著で出版した『宇宙のランデブー4』には、『銀河ヒッチハイク・ガイド』にまつわるジョークが入っていた。
 主な著作は、『宇宙のランデブー』シリーズの他に、マイクル・ホワイトとの共著『22世紀から回顧する21世紀』など。また、カール・セーガンのテレビ・ドキュメンタリー番組『コスモス』(1980年)の製作にも深くかかわっていた。


Leeson, John  ジョン・リーソン 1943.3-

 イギリスの俳優。BBCの多くの番組でアフレコを務め、テレビ・ドラマ『ドクター・フー』では犬型ロボットのK9の声を担当している。残念ながら、アダムスが『ドクター・フー』の脚本を担当していたエピソードでは、微妙なタイミングですれ違いになってしまったが、放送されずじまいに終わったエピソード、Shada がオーディオ・ドラマ化された時にはK9役を務めた。


Lenska, Rula  ルーラ・レンスカ 1947.9.30-

 イギリスの女優。ラジオ・ドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』の第二シリーズでは Lintilla という役を、第5シリーズでは鳥の声を務めた。
 イギリスのテレビ・ドラマを中心に活躍し、『イーストエンダーズ』をはじめ数多くのテレビ・ドラマ・シリーズに出演している。



Ligeti, Gyorgy  ジェルジ・リゲティ 1923.5.28-2006.6.12

 クラシックの前衛作曲家。ルーマニア領トゥルナヴェニに生まれ、ハンガリー・ブダペストの音楽院に学ぶ。1956年のハンガリー動乱の際にウィーンに亡命して、オーストリアの市民権を得た。『2001年宇宙の旅』を始めとするスタンリー・キューブリックの映画作品は、彼の音楽がよく使われている。
 ラジオ・ドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』でも、BGMとしてリゲティの曲が使用された。第1話のラストでは「ヴォルミナ」が、第3話でスラーティバートファーストがアーサーを惑星マグラシアの中心に連れていくシーンでは「レクイエム」が流れている。
 実際、アダムスはリゲティの相当なファンだったようで、学生時代には実父の運転する車に乗ってウィーンに行き、リゲティの講義を受けたこともあった。ドイツ語はほとんど理解できなかったにもかかわらず、である。それでも、それなりに得るところはあったらしい(Webb, p. 168)。また、1994年には、無人島に持っていくCDを選ぶというラジオ番組で、その中の1枚にリゲティの「レクイエム」を挙げている(Hitchhiker, p. 234)。


Limb, Sue  スー・リム 1946-

 イギリスのコメディ作家・小説家。アダムスはケンブリッジ大学の学生だった時に、彼女が演出する舞台に立ったことがある。
 ハートフォードシャー・ヒッチャー生まれ。1965年にケンブリッジ大学に進学、英文学を専攻した。1970年に卒業後もエリザベス朝の叙情詩の研究者としてケンブリッジに在籍し、1972年に教師の資格を取得、1973年から教師として働いていたが、1980年頃から執筆を始め、1984年に最初の小説 Up the Garden Path を出版した。小説だけでなく、ラジオのコメディやドキュメンタリー、ガーディアン紙のコラム、ヤングアダルト小説など(2004年に出版した Girl, 15, Charming but Insane は、『オトメノナヤミ』のタイトルで翻訳され、講談社文庫より出版されている)、幅広いジャンルで活動している。プレゼンターとして、ラジオ番組への出演も多い。
 1971年、アダムスは念願のケンブリッジ大学への進学を果たしたものの、目的だったフットライツには入り損ねていた。そのため、代わりに ADC (Amateur Dramatic Club)に参加し、ここでスー・リムが演出する『セツアンの善人』に出演することになる。アダムスがケンブリッジの舞台に立つのが初めてなら、リムも演出の仕事をするのはこれが初めてだったらしい。リムがアダムスを役者として起用したのはすごく背が高かったからで、労働者を抑圧する象徴としてぴったりだと思ったとのこと。ただし、アダムス本人については、いたって愛想がよくて楽しい人、というのが第一印象だったとか(Hitchhiker, p. 33)。
 翌1972年も、アダムスは彼女が手掛けた ADC の公演『恋がたき』に Sir Lucius O' Trigger 役で出演している。が、芝居中に笑いをこらえられなくなり、それが他の役者にも伝染して、舞台を台無しにしたこともあったようだ。リムいわく、「彼は物事をシリアスに受けとめることができなくて、おまけに彼のユーモアのセンスはものすごく伝染性が強いの。思うに、演技は彼の本分じゃないのよ」(同、p. 36)。とは言え、同年11月にリムはアダムスをフットライツのスモーカーに出演するよう誘っているくらいだから、アダムスのユーモアのセンスは高く評価していたに違いない。
 その後、1980年に『銀河ヒッチハイク・ガイド』をレインボー・シアターで舞台化した際に、アダムスは演出家ケン・キャンベルのてんやわんや状態をフォローするため、急遽スー・リムに俳優の演技指導の仕事を依頼している。この仕事を得たことについて、リムはアダムスに感謝しているが、アダムスからリムの連絡先を教えてくれという電話を午前2時に受けたジェフリー・パーキンスにとってはとんだ災難だった(同、pp. 164-165)。



Lloyd, John ジョン・ロイド

 BBCのプロデューサー。
 アダムスと同時期にケンブリッジ大学のフットライツに参加、ただし学生時代は互いに面識がある程度の付き合いだった。大学卒業後は直ちにBBCに入社し、ラジオのプロデューサーとしてキャリアを積む。アダムスとは大学卒業後に意気投合し、一時はフラットを共有する仲となった。
 そして、ロイドがアダムスをサイモン・ブレットに紹介したことがきっかけで、ラジオ・ドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』の企画は誕生する。また、脚本執筆に行き詰まったアダムスの要請を受けてラジオ・ドラマ第5・6話を共同執筆することになるが、このことは『銀河ヒッチハイク・ガイド』が小説化されることが決まった際にその著作権をめぐる争いの元ともなった。ただし、その争いはロイドが小説の前金1500ポンドの半額を受け取ることで和解する。
 アダムスとの共同作品は他にThe Meaning of Liff, The Deeper Meaning of Liff が挙げられるが、アダムスが1978年5月から約半年間だけBBCラジオ4のプロデューサーを務めた時には、一緒にクリスマス特別番組、「ブラック・シンデレラ2」を製作している。
 その他の主なプロデュース作品は、

Not the Nine O'Clock News (1979-1982)
The Black Adder (1983)  『ブラックアダー 大英帝国一のアホ』
Spitting Image (1984-1996)
Blackadder 2 (1986)   『ブラックアダー 15代目も変わり者』
Blackadder the Third (1987)  『ワル知恵執事のブラックアダー』
Blackadder Goes Forth (1989)  『陸軍大尉になったブラックアダー』

 また、2003年から2007年にかけてテレビのコメディ・ゲーム番組、QI のプロデューサーも務めており、スティーヴン・フライもこの番組のホスト役で出演している。



Lloyd, Seth セス・ロイド 1960.8.2-

 マサチューセッツ工科大学機械工学教授。専門は量子計算で、量子コンピュータの研究で知られる。そのロイドが2006年に初めて一般科学書として出版した『宇宙をプログラムする宇宙』には、宇宙の秩序と多様性を説明する例として、『ハムレット』をタイプするサルの話が登場する。

ボレルは、一○○万匹のサル(“タイプライターザル”)が一日一○時間タイプライターを叩いているさまを思い浮かべた。そして、一年のうちにサルが紡ぎ出す文章には、世界最大の図書館に所蔵されているすべての文章が含まれることになるのではないかと指摘した(彼は、そうなる確率が無限に低いことを無視した)。
 (略)
タイプライターを叩くサルは、アイザック・アシモフやダグラス・アダムスなどのSFにも姿を現すようになった。サルがタイピングする物語の出だしは決まって、一人の研究者がサルのチームを集め、サルたちにキーの叩き方を教える場面から始まる。そして、一匹のサルが新しい紙を挿入し、「『ハムレット』第一幕、第一場……」をタイプしはじめるのである。(pp. 78-79)

 ロイドが指摘しているのは、勿論、『銀河ヒッチハイク・ガイド』でアーサーとフォードが宇宙船〈黄金の心〉号に救出されたシーンのことである。  

 アーサーは顔をあげた。
「フォード、ドアの外に無限の数のサルがいて、『ハムレット』の台本を仕上げたからぼくらとその話がしたいと言ってるんだけど」(安原訳『銀河ヒッチハイク・ガイド』、p. 115)



Lucas, Matt マット・ルーカス 1974.3.5-

 イギリスのコメディアン・俳優。エミー賞も受賞したテレビの人気コメディ番組『リトル・ブリテン』シリーズ(2004年〜)では、脚本と出演をこなしている。
 2006年11月26日に放送されたBBCラジオ4の Desert Island Discs という番組で、無人島に持っていく1冊の本としてアダムスとジョン・ロイドの共著 The Deeper Meaning of Liff を挙げた。

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