映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』 

スタッフ・プロフィール

『銀河ヒッチハイク・ガイド』映画化について
キャスト・プロフィール

<監督> Director

Garth Jennings  ガース・ジェニングス

 製作会社ハマー&トングスのメンバー三人のうちの一人(ジェニングス以外のメンバーは、ニック・ゴールドスミスドミニク・レオン)で、これまで主にミュージック・クリップ等の製作を手がけてきた。劇場長編映画の監督は、『銀河ヒッチハイク・ガイド』が初めてとなる。その後、映画第2作『リトル・ランボーズ』を製作、2008年4月にイギリスで一般公開された。2016年には3作目にあたる長編CGアニメーション映画『SING』が世界各国で公開されて大ヒットとなり、早くも続編の製作が決定している。

 もともと映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』の監督はジェイ・ローチが務めるはずだった。アダムスの生前も死後も、その予定で企画は温められていた。が、ついに映画の脚本がハリウッドの製作会社スパイグラス・エンターテイメントに了承された時、皮肉なことにローチは他の映画(『ミート・ザ・ペアレンツ2』)の仕事と重なってしまったため、『銀河ヒッチハイク・ガイド』の監督の座を誰かに譲ることとなった。
 最初に候補に上がったのは、『マルコヴィッチの穴』『アダプテーション』の監督として知られるスパイク・ジョーンズ。ローチは個人的知己もあったジョーンズに打診し、脚本を送った。ジョーンズ自身、『銀河ヒッチハイク・ガイド』のファンでもあったし脚本も気に入ったようだが、他のプロジェクトがあるからと断り、代わりにハマー&トングスを推薦する。
 初めてオファーを受けた時のことを、ジェニングスはこう振り返る。「すごいプレッシャーだった。エージェントに脚本を読みたいですか?という連絡があったんだけど、その段階でノー!と即答したくらいだったから」(『Cut』、p. 102)。が、その返事を意に介さずエージェントの Frank Wiliger は彼らのオフィスに脚本を送りつけた。脚本はそのまま机の上に約2週間も放置されていたが、ようやくニック・ゴールドスミスが自宅に持ち帰って読み、次の日ジェニングスにも読むよう促した。「でも、一旦読んでみると、それはまぎれもなくアダムスの世界だった。そこには子供のころから親しんできた世界が拡がっていて、もう大コーフンさ」(『ファンタジーワールド日本版 Volume 6』、p. 81)。
 自分たちの手でこの映画を作りたい。ひとたびそう決心した後のジェニングスの行動は早かった。これまで一緒に仕事をしたことのあるジョエル・コリンズをプロダクション・デザインに迎え入れ、ゴールドスミスと3人でオフィスに籠もり、さまざまなデザインを作り上げていく。ジェニングスはストーリーボードを描き、ジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップとも話し合いを持った――まだこの時点では監督として採用されるかどうか決まっていなかったというのに(Film Review Special #57, p. 64)。
 2003年9月25日、ディズニー・スタジオのゴーサインが出てジェニングスの監督就任が正式に決定する。これに伴い、スタッフには上記のジョエル・コリンズをはじめ彼がニュージック・ビデオやCMなどでこれまで一緒に仕事をしてきた人々が集められたが、初監督作品でありながらこのような自由が認められるのは、ハリウッドのメジャー作品製作としては稀なことであるらしい。ディズニー・スタジオ側が、それだけ彼を信頼したということなのだろう(Film Tie-In Editon, p. 240)。
 ジェニングスいわく、「僕たちは原作に忠実なるスピリッツでこの映画化に携わり、これまで『ヒッチハイク・ガイド』が辿った歴史も忠実に描き、そしてこの映画にも祝杯を挙げるという感じも込めているんだ」(『ファンタジーワールド日本版 Volume 6』、p. 81)。
 とびきり印象的なイルカのオープニングはジェニングス自身のアイディアであり、またイルカの歌の歌詞も彼が担当している。

 なお、これまでに彼が手がけた主なミュージック・クリップは以下の通り。

Blur, 'Coffee & TV' (1999)
Bentley Rhythm Ace, 'Theme from Gutbuster' (2000)
Wannadies, 'Big fan' (2000)
Badly Drawn Boy, 'Disillusion' (2000)
Fatboy Slim & Macy Gray, 'Demons' (2000)
R. E. M., 'Imitation of life', (2001)
Badly Drawn Boy, 'Spitting in the wind' (2001)


<製作> Producer

Gary Barber  ゲイリー・バーバー

 映画製作会社スパイグラス・エンターテイメントを、1998年にロジャー・バーンバウムとともに設立、最高経営責任者を務める。スパイグラス・エンターテイメントとして手がけた主な作品は、『シックス・センス』『僕たちのアナ・バナナ』『シャンハイ・ムーン』『ブルース・オールマイティ』『シービスケット』『キャプテン・ウルフ』『ハプニング』『ウォンテッド』など。

Roger Birnbaum ロジャー・バーンバウム

 レコード業界で取締役として働いた後、映画界に進出、20世紀フォックスの副社長兼製作部門社長として数々のヒット作を手がけた後、映画製作会社スパイグラス・エンターテイメントをゲイリー・バーバーとともに設立し、最高経営責任者を務める。

Nick Goldsmith  ニック・ゴールドスミス

 製作会社ハマー&トングスのメンバー三人のうちの一人で、これまで主にミュージック・クリップ等の製作を手がけてきた。彼が監督した作品は、Skunk Anansie の "Weak" (1996)など。

Jay Roach  ジェイ・ローチ

 ジェイ・ローチについてはこちらへ

Jonathan Glickman ジョナサン・グリックマン

 1993年にキャラバン・ピクチャーズにインターンとして入社した後、才能を発揮して1997年にはこの会社の社長に就任した。1998年、スパイグラス・エンターテイメントの社長に抜擢される。


<脚本> Screenplay

Karey Kirkpatrick  キャリー・カークパトリック

 映画脚本家。2006年にはCGアニメ『森のリトル・ギャング』では脚本兼監督を、2009年公開の映画『エディ・マーフィの劇的1週間』では監督を務めた。
 主な脚本作品は以下の通り。

The Rescuers: Down Under (1990)  『ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルの救え!』
James and the Giant Peach (1996)  『ジャイアント・ピーチ』
Honey, We Shrunk Ourselves (1997)  『ミクロキッズ3』
Chicken Run (2000)  『チキンラン』
The Little Vampire (2000)  『リトル・ヴァンパイア』
Over the Hedge (2006)  『森のリトル・ギャング』
Charlotte's Web (2007)  『シャーロットのおくりもの』
The Spiderwick Chronicles (2008)  『スパイダーウィックの謎』
The Smurfs 2 (2013)  『スマーフ2 アイドル救出大作戦!』

 なお、2004年5月28日付でカークパトリックがインターネット上で発表した、『銀河ヒッチハイク・ガイド』映画化企画の紆余曲折についてはこちらへ


<撮影> Cinematopraphy

Igor Jadue-Lillo  イゴール・ジャデュー=リロ

  映画『too Smooth(トゥー・スムース) 嘘つきは恋の始まり』(1998年)『パッセンジャーズ』(2008年)『キッズ・オールライト』(2010年)の撮影を務めた。


<編集> Editor

Niven Howie ニーヴン・ハウィー

 数百ものミュージック・ビデオの編集に携わり、そのうちの1本、スティングの「テン・サマナーズ・テイルズ」ではグラミー賞を受賞した。続いて、テレビや映画の編集を始める。これまでに彼が編集した主な映画は、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』『穴』『ドーン・オブ・ザ・デッド』『GRASTONBURY グラストンベリー』『GOAL!2』『バイオハザード3』『デス・レース』『ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー』『アフター・ライフ』『バイオハザード IV アフターライフ』など。


<美術監督> Production Designer

Joel Collins  ジョエル・コリンズ

 ジム・ヘンソン工房で映画『フリントストーン』や『ネバーエンディング・ストーリー』のデザイン等の仕事をしていた。2002年のホラー短編映画 Chasm で美術監督を務めたが、続く『チャンピオン 明日へのタイトルマッチ』(2004年)が、長編映画での美術監督としての初仕事になる。ガース・ジェニングス監督の最新作『リトル・ランボーズ』にも参加している。


<音楽> Original Music

Joby Talbot  ジョビィ・タルボット 1971-

 ウィンブルドン生。ロイヤル・ハロウェイ・アンド・ベッドフォード・ニュー・カレッジやギルドホール音楽・演劇学校で作曲を学ぶ。1993年、ニール・ハノンと出会い、彼のグループ「ディヴァイン・コメディ」(『神曲』)のアレンジや共演をするようになった。1997年には、ダブリン城にてタルボット、ディヴァイン・コメディ、マイケル・ナイマンによるコラボレーションを行い、エジンバラ・フェスティバル批評家賞も受賞している。1998年に発売されたディヴァイン・コメディの4作目のアルバム、『ファン・ドゥ・シクエル』では、ハノンと共同で作曲を手がけた。
 タルボット個人で作曲したクラシック音楽は、BBC交響楽団等でその作品が演奏されている。また、テレビのコメディ番組『リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟!』のテーマ曲や、アルフレッド・ヒッチコックの無声映画『下宿人』に新たに音楽を付けるといった仕事もしている。2003年には、ロンドンのイブニング・スタンダード紙が選ぶ、「イギリスのもっとも注目すべきアーティスト」の一人にも選ばれた。
 2004年8月20日付のガーディアン紙のインタビュー記事によると、もともとタルボットは『銀河ヒッチハイク・ガイド』を暗唱できるほどのファンだった。そのため、映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』の音楽を担当するのは彼にとっても念願ではあったが、「プロデューサーたちと打ち合わせをしていて、誰かがセリフを引用するたび、その場面丸ごと全部を暗唱しそうになるのを懸命にこらえた。そんなことをしたら、絶対ストーカーだと思われてしまうからね」。
 また、現在の作曲家の多くが映画音楽の仕事を手がけることについても、彼はかなり前向きな見方をしているようだ。ちなみに彼が気に入った作品として挙げたのは、コーエン兄弟の作品を手がけたカーター・バーウェルの他、『アイス・ストーム』(マイケル・ダンナ)、『アメリカン・ビューティー』『ロード・トゥー・パーディション』(トーマス・ニューマン)、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(ジョン・ウィリアムズ)などがある。彼自身が手掛けた『銀河ヒッチハイク・ガイド』のオリジナル・サウンドトラックについてはこちらへ
 タルボット自身、『銀河ヒッチハイク・ガイド』後も、Sixty Six (2006)、『ペネロペ』(2006年)、『北極のナヌー』(2007年)、『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』(2008年)といった映画の音楽を担当し、ガース・ジェニングス監督の次回作『リトル・ランボーズ』にも参加している。その他、フレデリック・ワイズマンが監督したドキュメンタリー『パリ・オペラ座のすべて』(2009年)には、タルボット作曲の音楽で振り付けられた新作バレエのリハーサルシーンが収録されている。
 2011年には、英国ロイヤル・バレエ団の新作バレエ「不思議の国のアリス」の音楽を手掛け、高い評価と人気を得た。2014年に同じ振付家/美術担当と組んで製作した「冬物語」でも、好評を博している。


<製作総指揮> Exective Producer

Robbie Stamp ロビー・スタンプ

 デジタル・ヴィレッジの共同創設者。デジタル・ヴィレッジが倒産した後も、アダムスとともに『銀河ヒッチハイク・ガイド』映画化に向けて尽力していた。
 スタンプいわく、「ハリウッドを征服するぞ、という気持ちはあった。多くの人にとって、今なおハリウッドこそがエンターテイメント界の頂点で、それに挑戦したみたいと思わせるものがある。アダムスもそれを切望していた。」(Hitchhiker, p. 336)
 スタンプが初めてアダムスに会ったのは、1991年のことだった。イズリントンにあるアダムスの自宅で、テレビ番組の企画について話し合ったらしい。「初めて彼と会った時は、ダグラス・アダムスという人の持つ知的好奇心の強さがものすごく印象的だった」(Film Tie-In Editon, p. 222)。テレビ番組企画の採否はともかくとして、スタンプはその後も何度となくアダムス宅を訪問する仲になった。
 当時、スタンプはセントラル・テレビジョンという製作会社でドキュメンタリー番組のプロデューサーとして勤務していたが、上司にあたるリチャード・クリーシーらと一緒に、独立して自分たちの会社を持つことを考え始めていた。その話を何気なくアダムスにしたところ、思いがけずアダムスのほうが大いに乗り気になり、1996年にデジタル・ヴィレッジが誕生することになる――残念ながら、2001年1月にはイギリスにおけるITバブルの崩壊の波を受けて倒産してしまったが。
 さらにその数ヶ月後の2001年5月11日にはアダムス本人が死去するという最悪の事態を迎えるも、それでもスタンプは映画化をあきらめなかった。そして、ついに完成した映画では製作総指揮にクレジットされるのみならず、映画公開と同時にメイキング本を出版し、また小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』のFilm Tie-In Editon では、巻末にエッセイと、キャストへのインタビューを載せている。
 映画製作以外の仕事として、スタンプは「HandHeld History」という携帯電話専用のオーディオ会社の会長も務めている。この会社では、指定の番号に携帯で電話をしたらツアーガイドが聴けるというサービスを提供する。イギリスのさまざまな文化財に貼られた約800の青いプレート(イングリッシュ・ヘリテージが管理)がその目印で、そこに書かれている偉人の生まれた年と亡くなった年を入力することで、聴きたい内容を選ぶことができるらしい(別の番号を入力してテキストデータを入手することも可能)。なお、そのツアーガイドの声を担当するのは、スティーヴン・フライジョアンナ・ラムレイの二人である。

Derek Evans デレク・エヴァンス

 スパイグラス・エンターテイメントの上級副社長。映画『モンテ・クリスト伯』(2002年)で、副プロデューサーを、『キャプテン・ウルフ』(2005年)『スティック・イット!』(2006年)『燃えよ!ピンポン』(2007年)では製作総指揮を担当した。


<共同製作> Co-Producer

Todd Arnow トッド・アーナウ

 これまでいくつかの映画で製作主体や共同製作を務めていた。製作主体として彼が携わった主な映画は、『ディープ・ブルー』『パーフェクト・ストーム』『ハリー・ポッターと賢者の石』『マスター・アンド・コマンダー』『ポセイドン』『スパイ・アニマル Gフォース』『サロゲート』『アニマル・ウォーズ 森林帝国の逆襲』など。

Caroline Hewitt キャロライン・ヒューイット

 これまでいくつかの映画の製作や製作主体を務めていた。2002年の映画『デス・フロント』では製作総指揮を務めた他、2003年にスティーヴン・フライが監督した映画 Bright Young Things や『ミスター・ビーン カンヌで大迷惑?!』(2007年)にも共同製作として名を連ねている。最新作は『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』。


<製作主体> Unit Production Maneger

Peter Heslop ピーター・ヘスロップ

 映画『ジェーン・エア』(1996)や『セブン・イヤーズ・イン・チベット』といった作品でセカンド・アシスタント・ディレクターを務めた。また『スター・ウォーズ エピソード1』と『エピソード2』ではチュニジアでの製作主体だったが、『トゥームレイダー2』では作品全体の製作主体を務めている。


<ロケーション・マネージャー> Location Manager

David Broder  デイヴィッド・ブロダー

 ロケーション・マネージャーとは、撮影予定地の事前視察や、現地での撮影や駐車の交渉を行う人のこと。ガース・ジェニングス監督の次回作『リトル・ランボーズ』にも参加している。
 これまでに彼がロケーション・マネージャーを務めた主な作品は以下の通り。

24 Hours in London (2000)  『24HOURS/24時間』
Enigma (2001)  『エニグマ』
Star Wars: Episode II - Attack of the Clones (2002)  『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』
Spider (2002)  『スパイダー/少年は蜘蛛にキスする』
Lara Croft Tomb Raider: The Cradle of Life (2003)  『トゥームレイダー2』
Stoned (2005) 『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』
Eastern Promises (2007) 『イースタン・プロミス』
The King's Speech (2010) 『英国王のスピーチ』
Killer Elite (2011) 『キラー・エリート』


<第二班監督> Second Unit Director

Dominic Leung  ドミニク・レオン

 製作会社ハマー&トングスのメンバー三人のうちの一人で、これまで主にミュージック・クリップ等の製作を手がけてきた。彼が監督した作品は、Shawn Lee の "Happiness" (2000)、Capitol K の "Pellow" (2002)など。



<配役> Casting

 Susie Figgis スージー・フィッギス

 リチャード・アッテンボロー、ニール・ジョーダン、マイク・ニューウェルといった有名監督と何度も組んで、多くの映画のキャスティングに取り組んできた。映画監督のマイク・フィッギスとは従兄弟にあたる。ガース・ジェニングス監督の次回作『リトル・ランボーズ』にも参加している。
 彼女がキャスティングを担当した主な作品は以下の通り。

Gandhi (1982)  『ガンジー』
Heat and Dust (1983)  『熱砂の日』
Local Hero (1983)  『ローカル・ヒーロー/夢に生きた男』
The Company of Wolves (1984)  『狼の血族』
Comfort and Joy (1984)  『アイスクリーム・コネクション』
The Killing Fields (1984)  『キリング・フィールド』
Return to Oz (1985)  『オズ』
Turtle Diary (1985)  『海に帰る日』
Absolute Beginners (1986)  『ビギナーズ』
Mona Lisa (1986)  『モナ・リザ』
The Mission (1986)  『ミッション』
Aria (1987)  『アリア』
Cry Freedom (1987)  『遠い夜明け』
A World Apart (1988)  『ワールド・アパート』
Crusoe (1989)  『クルーソー』
Scandal (1989)  『スキャンダル』
The Big Man (1990)  『スピリット/傷だらけの栄光』
Hidden Agenda (1990)  『ブラック・アジェンダ/隠された真相』
The Miracle (1991)  『スターダスト』
Kafka (1991)  『カフカ/悪夢の迷宮』
The Crying Game (1992)  『クライング・ゲーム』
Chaplin (1992)  『チャーリー』
The Browning Version (1994)  『明日にむかって…』
A Good Man in Africa (1994)  『グッドマン・イン・アフリカ』
Second Best (1994)  『セカンド・ベスト/父を探す旅』
Interview with the Vampire: The Vampire Chronicles (1994)  『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
Rob Roy (1995)  『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』
Land and Freedom (1995)  『大地と自由』
An Awfully Big Adventure (1995)  『恋する予感』
Michael Collins (1996)  『マイケル・コリンズ』
Kama Sutra: A Tale of Love (1996)  『カーマ・スートラ』
The Butcher Boy (1997)  『ブッチャー・ボーイ』
The Full Monty (1997)  『フル・モンティ』
Photographing Fairies (1997)  『おとなのための残酷童話/妖精写真』
Velvet Goldmine (1998)  『ベルベット・ゴールドマイン』
The Avengers (1998)  『アベンジャーズ』
Hideous Kinky (1998)  『グッバイ・モロッコ』
Sleepy Hollow (1999)  『スリーピー・ホロウ』
The End of the Affair (1999)  『ことの終わり』
Purely Belter (2000)  『シーズンチケット』
Harry Potter and the Sorcerer's Stone (2001)  『ハリー・ポッターと賢者の石』
Killing Me Softly (2002)  『キリング・ミー・ソフトリー』
Bear's Kiss (2002)  『ベアーズ・キス』
Touching the Void (2003)  『運命を分けたザイル』
Ella Enchanted (2004)
Charlie and the Chocolate Factory (2005)  『チャーリーとチョコレート工場』
Breakfast on Pluto (2005)  『プルートで朝食を』
Stoned (2005) 『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』
The Omen (2006) 『オーメン』
Silk (2007)  『シルク』
Love in the Time of Cholera (2007)  『コレラの時代の愛』
Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street (2007)  『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
Blindness (2008)  『ブラインドネス』
The Young Victoria (2009)  『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
Alice in Wonderland (2010)  『アリス・イン・ワンダーランド』
Prince of Persia: The Sand of Time (2010)  『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』
The Tourist (2010)  『ツーリスト』
Bel Ami (2012)  『ベラミ 愛を弄ぶ男』
Dark Shadows (2012)  『ダーク・シャドウ』
Byzantium (2012)  『ビザンチウム』
Still Life (2013)  『おみおくりの作法』

Marcia Ross  マルシア・ロス

 ウォルター・ヒル監督作品を始め、これまでに数多くの映画のキャスティングを手がけてきた。主な作品は以下の通り。

Lone Wolf McQuade (1983)  『テキサスSWAT』
Cujo (1983) (as Marcia S. Ross)  『クージョ』
Heartbreakers (1984)  『ハートブレイカー』
Rustlers' Rhapsody (1985)  『Mr. 早射ちマン』
Brewster's Millions (1985)  『マイナー・ブラザース/史上最大の賭け』
Maxie (1985)  『マキシー/素敵な幽霊』
Head Office (1985)  『マッド・オフィス』
Crossroads (1986)  『クロスロード』
One Crazy Summer (1986)  『ワン・クレイジー・サマー』
Let's Get Harry (1986)  『ハリー奪還』
Extreme Prejudice (1987)  『ダブルボーダー』
No Man's Land (1987)  『ノーマンズ・ランド』
Clueless (1995) (as Marcia S. Ross)  『クルーレス』
Live Nude Girls (1995)  『青い体験』
101 Dalmatians (1996)  『101』
Romy and Michele's High School Reunion (1997)  『ロミーとミッシェルの場合』
Deuce Bigalow: Male Gigolo (1999)  『デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?』
10 Things I Hate About You (1999)  『恋のからさわぎ』
The Kid (2000)  『キッド』
Double Take (2001)  『ダブル・テイク』
The Princess Diaries (2001)  『プリティ・プリンセス』
The Count of Monte Cristo (2002)  『モンテ・クリスト伯』
Reign of Fire (2002)  『サラマンダー』
The Hot Chick (2002)  『ホット・チック』
The Recruit (2003)  『リクルート』
Shanghai Knights (2003)  『シャンハイ・ナイト』
The Haunted Mansion (2003)  『ホーンテッド・マンション』
Confessions of a Teenage Drama Queen (2004) 『彼女は夢見るドラマ・クイーン』
The Princess Diaries 2: Royal Engagement (2004)  『プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング』
Annapolis (2006) 『アナポリス 青春の誓い』
Enchanted (2007) 『魔法にかけられて』
College Road Trip (2008) 『ロード・トリップ パパは誰にも止められない!』
The Muppets (2011) 『ザ・マペッツ』
John Carter (2012) 『ジョン・カーター』
Parental Guidance (2012) 『かぞくモメはじめました』
Oblivion (2013) 『オブリビオン』


<『ガイド』製作> Animated Guide Created by

Shynola  シャイノーラ

 イギリスの4人組(Gideon Baws, Chris Harding, Richard Kenworthy, Jason Groves)による映像製作集団。ケント州にある大学でイラストレーションや映画を学ぶ友人同士として、ロンドンのギャラリーで「シャイノーラ」という展示を行ったのが、グループ結成の契機となった。雑誌のイラストや短編アニメーション等を手がけた後、ミュージック・クリップの製作を始め、既に多くの賞を受賞している。

 『ガイド』のデザインを依頼するにあたって、ガース・ジェニングスやニック・ゴールドスミスは彼らを信頼し、あらかじめ注文をつけるようなことはしなかった。そこで、シャイノーラは彼らが考え出したアイディアを元に、それぞれの項目ごとに4つか5つのストーリーボードを用意して、彼らに好きなものを選んでもらったという。最初に考えられたものはもっと抽象的だったが、だんだん実際的かつテキストの内容に沿ったもになっていったとか(The Making of, p. 46)。
 映画では『ガイド』の声をスティーヴン・フライが担当しているが、製作過程ではガース・ジェニングス自身が代役を務めていたらしい。シャイノーラのメンバーの一人、Jason Groves いわく、「ありゃひどいもんだった! スティーヴン・フライが読んでくれたときは心からほっとしたよ」(SFX #130, p. 55)
 なお、これまでにシャイノーラが手がけた主なミュージック・クリップは以下の通り。

Radiohead, 'Piramid Song' (2001)
Stephen Malkmus, 'Jo Jo's Jacket' (2001)
UNKLE, 'An Eye For An Eye' (2001)
Queens of Stone Age, 'Go With the Flow' (2003)
Blur, 'Crazy Beat' (2003)
Blur, 'Good Song' (2003)


<美術> Supervising Art Director

Frank Walsh  フランク・ウォルシュ

 アート・ディレクターとして、映画『キャリントン』『ギャザリング』『トゥームレイダー2』『ブラザーズ・グリム』といった作品を担当した。『銀河ヒッチハイク・ガイド』以後の作品としては、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』『アレクサンドリア』などがある。

<アート・ディレクター> Art Director

Alan Cassie アラン・カッシー

 イギリス・ロンドン生。映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でチーフ・アート・ディレクターを、『ランボー3』『スリーメン&リトルレディ』『メダリオン』等でアート・ディレクターを務めた。

Daniel May ダニエル・メイ

 映画『チャンピオン 明日へのタイトルマッチ』や『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』でアート・ディレクターを務めた。

Andrew Thompson アンドリュー・トンプソン

 映画『サラマンダー』『80デイズ』でアシスタント・アート・ディレクターを務めた。


<装飾> Set Decorator

Kate Beckly ケイト・ベックリー

 映画 Chasm でアート・ディレクターを務めて、『チャンピオン 明日へのタイトルマッチ』で装飾を担当した。


<大道具マネージャー> Construction Manager

Steve Bohan スティーヴ・ボーハン

 映画『リトル・ヴォイス』『シャーロット・グレイ』『トリプルX』『ラブ・アクチュアリー』『ブラザーズ・グリム』『フライボーイズ』『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』『インクハート/魔法の声』『NINE』『Dr.パルナサスの鏡』『バーク アンド ヘア』『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』『ジャックと天空の巨人』『007/スカイフォール』『REDリターンズ』『ヴァンパイア・アカデミー』等で大道具マネージャーを務めた。


<衣装> Costume Desinger

Sammy Sherdon  サミー・シェルドン

 映画『ブラックホーク・ダウン』『チャンピオン 明日へのタイトルマッチ』『キンキーブーツ』『Vフォー・ヴエンデッタ』『スターダスト』『ヘルボーイ/ゴールデンアーミー』『グリーン・ゾーン』『キック・アス』『ガリバー旅行記』『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』で衣装を担当した。また、2004年の映画『ヴェニスの商人』で英国アカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされている。


<メイクアップ・アーチスト> Make-up Artist

Paul Gooch ポール・グーチ

 映画『スリーピー・ホロウ』『アレクサンダー』『ダ・ヴィンチ・コード』『ジェーン・オースティン 秘められた恋』『ブーリン家の姉妹』『スピード・レーサー』『ウルフマン』『英国王のスピーチ』『ガリバー旅行記』『レ・ミゼラブル』等でメイクアップ・アーチストを務めた。

Nikita Rae ニキータ・ラエ

 映画『リトル・ダンサー』『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』『トロイ』『アレクサンダー』『宮廷画家ゴヤは見た』『ブーリン家の姉妹』等でメイクアップ・アーチストを務めた。


<音響デザイン> Sound Design

Ian Wilson イアン・ウィルソン

 映画『フル・モンティ』で音響デザインを、『アイ ウォント ユー』『いつまでも二人で』『ハロルド・スミスに何が起こったか?』『カレンダー・ガール』『ブラザーズ・グリム』『魔笛』『僕と彼女とオーソン・ウェルズ』『キルショット』『ターゲット』『ペイド・バック』『ファクトリー・ウーマン』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』『ベラミ 愛を弄ぶ男』『ブロークン』『17歳のエンディングノート』『ハミングバード』等で音響編集監修を務めた。


<音響> Sound

Mark Holding  マーク・ホールディング

 『ワールド・アパート』で音響アシスタントを担当した後、録音技師として『ディファレント・フォー・ガールズ』『プランケット&マクレーン』『ラビナス』『リトル・ダンサー』『ダンジョン&ドラゴン』『ファースト・ナイト』『キリング・ミー・ソフトリー』『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』『アレックス・ライダー』『ハンニバル・ライジング』『新しい人生のはじめかた』といった作品を担当した。


<パペット操縦> Puppeteer

William Todd-Jones  ウィリアム・トッド=ジョーンズ

 イギリスのコスチューム・デザイナー兼パフォーマー。映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』では、ヴォゴン人のキャプテン役を務めた。
 コスチューム・デザイナーやパペット操縦のスタッフとして映画『バットマン』や『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』のような作品の製作に参加することもあるが、実際にコスチュームを身につけて演技をすることもある。後者の例では、BBC製作のテレビ・ドラマ・シリーズの『ナルニア国物語/ライオンと魔女』のアスラン役や、映画『ロスト・イン・スペース』などが挙げられる。
 生前のアダムスとは、野生のサイの保護活動の一環として、サイのコスチュームを着てキリマンジャロ登頂を目指すプロジェクトに参加している時に知り合った。このプロジェクトについてアダムスが書いたエッセイ "The Rhino Climb" は、雑誌 Esquire に掲載され、後にThe Salmon of Doubt: Hitchhiking the Galaxy One Last Time に収録されている。

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