Last Chance to See: In the Footsteps of Douglas Adams

 ラジオ番組『これが見納め』の企画で、アダムスが動物学者のマーク・カーワディンと一緒に世界の絶滅寸前の動物たちに会いに行ってから約20年後、スティーヴン・フライがその後の光景を見に行くというテレビ番組 Last Chance to See: In the Footsteps of Douglas Adams がBBC2で放送された。第1回放送は2009年9月6日午後8時からで、同年11月16日には早くもDVD及びブルーレイが発売されている(DVDの定価24.99ポンド)。
 また、テレビ放送に2009年9月3日にはテレビ放送にさきがけて同じタイトルの本が出版された(価格は20ポンド)。本の筆者はマーク・カーワディンで、スティーヴン・フライ序文を担当している。

 テレビ番組も本も6話構成だが、本では第4章でカカポ、第5章でコモドオオトカゲが取り上げられている。また、テレビ番組で触れられていることが本には書かれていなかったり、本には書かれていてもテレビには出てこない場面があったりもする。どちらもそれぞれに興味深いので、関心のある方は是非両方ともお楽しみあれ。

〈テレビ番組〉 

 第1話 2009年9月6日 Amazonian Manatee 
 第2話 2009年9月13日 Northern White Rhino
 第3話 2009年9月20日 Aye-Aye 
 第4話 2009年9月27日 Komodo Dragon 
 第5話 2009年10月4日 Kakapo 
 第6話 2009年10月11日 Blue Whale 

〈本〉

 第1章 Travelling Case for a Seal
 第2章 Danger: Rebels Coming
 第3章 Bits of Other Animals
 第4章 Dear Old Ralph
 第5章 Poisoned Dagger
 第6章 Singing the Blues
 


 スティーヴン・フライとマーク・カーワディンが20年後の『最後の光景』を見に行った Last Chance to See: In the Footsteps of Douglas Adams からさらに1年後の2010年年10月31日、新たなスペシャル番組 Return of the Rhino: A Last Chance to See Special がBBC2で放送された。これは、チェコの動物園で飼育されていたキタシロサイ4匹を、本来の生息環境に近いケニアの特別保護区に移送するプロジェクトを追いかけたもの。長旅を無事に終えてから半年後の、生き生きとしたキタシロサイの様子が感動的だ。

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