イギリスの教育雇用訓練省（Department for Education and Skills）には、教員免許・カリキュラム局という組織がある。学校のカリキュラム等について研究し、大臣に対して助言する目的で、1997年に創設された。
2007年７月、この教員免許・カリキュラム局は、中等教育のカリキュラム見直しの一貫として「14歳から16歳で読むべき作家」（authors that pupils should study in English at the key stage four (age 14 to 16)）のリストを発表した。この種のリストは前からあったようだが、改訂された新しいリストでは、「現代作家」（Contemporary writers）、「英文学古典」（English literary heritage）、「20世紀文学」（Twentieth century heritage list ）、「英語文学」（Writers from different cultures and traditions）の４つに区分けされ、従来の古典文学作家だけでなく、現代の作家やイギリス国外の作家がより積極的に取り込まれている。
リストに登場する作家は計153名で、「現代作家」のカテゴリーには、ダグラス・アダムスの名前も入っていた。
「14歳から16歳で読むべき本」のリストは以下の通り。
「現代作家」 Contemporary writers 44名
ダグラス・アダムス、リチャード・アダムス、Fleur Adcock、イザベル・アジェンデ、サイモン・アーミテージ、アラン・エイクボーン、J・G・バラード、パット・ベイカー、アラン・ベネット、アラン・ブリースデール、ビル・ブライソン、アンジェラ・カーター、ブルース・チャトウィン、ブライアン・クラーク、ギリアン・クラーク、Robert Cormier、ジェニファー・ドネリー、キース・ダグラス、ロディ・ドイル、キャロル・アン・ダフィ、UA Fanthorpe、ジョン・ファウルズ、Brian Friel、マーク・ハドン、ウィリス・ホール、デイヴィッド・ヘア、トニー・ハリソン、スーザン・ヒル、S・E・ヒントン、ジャッキー・ケイ、ハーパー・リー、ローリー・リー、Andrea Levy、ジョーン・リンガード、Penelope Lively、 Liz Lochhead,、マル・ピート、フィリップ・プルマン、ピーター・ポーター、ウィリー・ラッセル、ジョー・シャプコット、R・C・シェリフ、ゼイディー・スミス、アーノルド・ウェスカー
「英文学古典」 English literary heritage 44名
マシュー・アーノルド、ジェーン・オースティン、ウィリアム・ブレイク、シャーロット・ブロンテ、エミリー・ブロンテ、ロバート・ブラウニング、ジョン・バニヤン、ロード・バイロン、ジェフリー・チョーサー、ウィリアム・コングレーヴ、ジョン・クレア、サミュエル・テイラー・コールリッジ、ウィルキー・コリンズ、ジョセフ・コンラッド、ダニエル・デフォー、チャールズ・ディケンズ、ジョン・ダン、ジョン・ドライデン、ジョージ・エリオット、ヘンリー・フィールディング、エリザベス・ギャスケル、オリヴァー・ゴールドスミス、トマス・ハーディ、ジョージ・ハーバート、ロバート・ヘリック、ジェラルド・マンリー・ホプキンス、ヘンリー・ジェイムズ、ジョン・キーツ、クリストファー・マーロウ、アンドリュー・マーヴェル、ジョン・ミルトン、メアリー・シェリー、パーシー・ビッシュ・シェリー、R・B・シェリダン、エドモンド・スペンサー、ロバート・ルイス・スティーヴンソン、ジョナサン・スウィフト、アルフレッド・ロード・テニスン、アンソニー・トロロープ、ヘンリー・ヴォーガン、H・G・ウェルズ、オスカー・ワイルド、ウィリアム・ワーズワース、サー・トマス・ワイアット
「20世紀文学」 Twentieth century heritage list 33名
キングスリー・エイミス、W・H・オーデン、T・S・エリオット、E・M・フォースター、ロバート・フロスト、ウィリアム・ゴールディング、グレアム・グリーン、シーマス・ヒーニー、テッド・ヒューズ、オーダス・ハクスリー、エリザベス・ジェニングス、ジェイムズ・ジョイス、フィリップ・ラーキン、D・H・ロレンス、キャサリン・マンスフィールド、ショーン・オケーシー、ジョージ・オーウェル、ウィルフレッド・オーエン、ハロルド・ピンター、シルヴィア・プラス、J・B・プリーストリー、ジークフリード・サスーン、ピーター・シェーファー、ジョージ・バーナード・ショウ、スティーヴィー・スミス、ミュリエル・スパーク、ディラン・トマス、エドワード・トマス、R・S・トマス、ウィリアム・トレヴァー、イーヴリン・ウォー、ジョン・ウィンダム、W・B・イェイツ
「英語文学」 Writers from different cultures and traditions 32名
チヌア・アチェベ、ジョン・アガード、マヤ・アンジェロウ、Moniza Alvi、アイザック・バシェヴィス・シンガー、ジェイムズ・ベリー、エドワード・ブラスウェイト、アニタ・デサイ、エミリー・ディキンソン、F・スコット・フィッツジェラルド、アソル・フガード、ジャミラ・ガヴィン、ナディン・ゴーディマー、アーサー・ミラー、ドリス・レッシング、レス・マリー、ビヴァリー・ナイドゥー、R・K・ナラヤン、グレース・ニコルス、ルース・プラワー・ジャブヴァーラ、ウォレ・ショインカ、ジョン・スタインベック、ミーラ・シアル、バリ・ライ、ミルドレッド・D・テイラー、マーク・トウェイン、デレク・ウォルコット、ウォルト・ホイットマン、テネシー・ウィリアムズ、アデリン・イェン・マー、ベンジャミン・ゼファニア