小説 Doctor Who: The Pirate Planet 概要


 アダムスが最初に脚本を担当した『ドクター・フー』のエピソード 'The Pirate Planet' は、2017年、ジェイムズ・ゴスによってノベライズされた。
 以下は、ジェイムズ・ゴスによる小説版 Doctor Who: The Pirate Planet の概要である。ただし、訳したのもまとめたのも素人の私なので、少なからぬ誤訳や誤読を含んでいる可能性が高い。そのため、この概要はあくまで参考程度にとどめて、全貌をきちんと知りたい方は、必ずオリジナルにあたってくださるようお願いする。


Part One

第1章 The Sky with Diamonds

 ダイヤモンドの雨が降っている。路上にはルビーやダイヤモンドが転がっている。が、黄金の傘をさしたザナックの人々は目をあげようともしない。目をあげると山が視界に入り、その山の上にそびえる城砦を見たくないからだ。
 城砦の中心には「ブリッジ」と呼ばれる部屋がある。今日、そこにいるはずのフィブリ氏はまだ来ていない。
 フィブリ氏は、溜まる一方の書類仕事に埋もれている。鉱山からの報告書や、エンジンの診断書や、「アレ」の最新の犠牲者の契約解除手数料指示書など。デスクの一番上に乗っていたフォルダには「大演習に伴う付随的人事移動」の書類が入っていて、一目見るなりばたんと閉じた。今度という今度は、誰かさんもさすがにやりすぎだ。  フィブリ氏は戸棚に隠れた。束の間、心が落ち着いたが、誰かがドアの下から書類を突っ込む気配を感じて恐ろしくなった。自分がここにいるのはバレている。それにしてもどうしてこんなに書類が多いのか。彼らは「海賊」ではなかったのか?

 ドクターもまた、戸棚の中に隠れていた。「ホワイト・ガーディアン」との契約で、「時の鍵」の6つのパーツを集める仕事を引き受けたものの、やる気になれないからだ。「ブラック・ガーディアン」はドクターが鍵を集めるのを邪魔するだろうし、またそれぞれのパーツは何にでも姿を変えられるときている。

 ・アフリカ大陸とか?
 ・バッキンガム宮殿とか?
 ・ターディスとか?
 ・ドクター自身とか?

 とは言え、実際のところ、パーツはそんなに想像力豊かではなく、最初の一つは宝石に化けて陳列棚に収まっていたのだが。
 おまけに、ガーディアンはドクターに同伴するコンパニオンをおしつけてきた。それが、ギャリフレイのアカデミーを卒業したばかりの若い女性、ロマーナだ。ドクターのジョークにろくに笑いもしない。彼女のせいでターディスの居心地は悪くなり、ドクターはロボット犬のK9と一緒に、本来は「時の鍵」をしまっておく場所である「忘却部屋(the Limbo Room)に潜んでいたが、ロマーナに見つかってしまった。

 もう一方の時の果てでは、オールド・クィーンが、彼女を追ってきた何者かと対峙させられていた。

第2章 The Dead Planets

 同じ運命をたどることになる、4つの惑星について語ろう。

 テメシス・アルファの人々は長年の苦心の末にロケットを打ち上げ、テメシス・ベータの軌道に乗ることができた。着陸するだけの技術はなかったが、観測データをとることはできた。
 テメシス・ベータの表面から電波放射が放たれていて、意味はわからないが、アルファに向けての何かのメッセージのようだった。これは、宇宙のどこかに有効的な知的生命体がいるという証拠だろうか。
 が、再びテメシス・アルファの軌道に戻ってみると、テメシス・アルファは消えていた。

 惑星カルフラックスでは何も起こっていなかった。少なくとも今日のところは。

 惑星サクンタラでは、人々は委員会で生命の意味について話し合っていた。みんながさまざまな委員会を開き、そのうち多くのグループがまとまり、やがて合意が形成された。みんなが笑顔になったその時、空が暗くなった。

 惑星バンドラギヌス5に向かう船団は、燃料切れすれすれでようやく目的地にたどり着いたかと思いきや、肝心の惑星が消え失せてしまっていた。

第3章 Life Force

「ミスター・フィブリ!」
 キャプテンは、城砦の中心にあるブリッジに置かれた巨大な椅子に座り、大声で呼ばわった。キャプテンのそばに控える若くて美しい専属の看護師は、彼の血糖値を測って記録した。フィブリ氏以外の人々は、呼ばれているのが自分ではなくてほっとしている。
 フィブリ氏は、書類を抱えて、戸棚から出てきた。巨大な椅子に座ったキャプテンは、その椅子よりもさらに大きく、どこまでが椅子でどこからがキャプテンなのかわからないくらい椅子と一体化している。髭面の恐ろしげな大男だが、顔の半分は金属のプレートで覆われていて、緑色のアイパッチは危険な光を放ち、金属の唇はゆがみ、髭の半分は金属だ。腕は機械仕掛けで、二本の足も義足である。そしてその肩には「アレ」が乗っている。
 フィブリ氏は、多くの悪いニュースを無視して、明るいニュースだけを話し出す。さまざまな採掘がうまくいっている、そしてキャプテンの目当てであるヴァジリムなどの鉱物の場所も見つけた、と。
 その報告に、キャプテンとキャプテンの肩に乗った「アレ」も喜んだ。「アレ」とは、人々はどう呼んでいいかわからないから言葉を濁しているだけで、その正体は容赦なく人を襲って殺すロボットオウムである。フィブリ氏は、何にもましてこのロボットオウムを憎んでいた。
 キャプテンは、フィブリ氏に向かい、すぐに採掘準備に取りかかれと命じる。フィブリ氏にはまだ懸念事項があったのだが、キャプテンは聞こうとしない。看護師はキャプテンに、新しくお湯を入れた湯たんぽを渡す。
 誰も知らないことだが、キャプテンがフィブリ氏を生かしておくのは彼の名前の響きが気に入っているからだった。

 キャプテンはマイクロフォン越しに怒鳴り立てた。「こちらキャプテン。城砦の全員に告ぐ。新たな繁栄の時代だ。繰り返す、新たな繁栄の時代だ」
 キャプテンは肩の上のオウムに人工の手をのばした。オウムはキャプテンの自信の源であり、ソウルメイトであり、生きる喜びでもあった。

 プラリックスの父親は、路上でキャプテンの守護隊に殺されていた。父親が息子に伝えた最後の言葉は「気にしないようにしろ(”Try not to let things prey on your mind”)」だった。
 プラリックスは祖母に育てられ、無口な若者になった。豪勢な家だったが、この惑星では誰もが金持ちだったので、逆に何も買えないという現象が起こっていた。
 一番最初の、繁栄の黄金時代はよかった。突然空から黄金が降ってきて、みんなが大金持ちになって、手当たり次第にモノを買い漁った。なぜか作物は一夜にして枯れてしまい、農夫たちは都市にやってきたので、都市の人口密度が上がり、靴箱に毛の生えた程度の大きさの家で住まざるをえなくなった。宝石はいっぱいあったけれど、金持ちになって誰も働かなくなった結果、食べるものがなくなった。反乱も起こったが、キャプテンの守備隊がおさえこみ、時折新たな繁栄の時代の到来が告げられたものの、惑星ザナックの人々の富への関心は薄くなる一方だった。
 人々の間であきらめモードが漂う中にあって、プラリックスは例外だった。
 プラリックスが市場がある広場にいると、キャプテンの守備隊員がやってきて叫んだ。「キャプテンの通告だ。新たな繁栄の時代がやってくる!」
 人々の反応が薄いことに苛立った守備隊員は、人々に銃を向けた。人々は少しばかり喝采の声を上げた。が、プラリックスは黙っていた。もっとも、彼が黙っているのはいつものことだったが。

 プラリックスは地下深くから見張られていた。
 追悼の部屋に大勢の人が集まっていた。チョークで床に描かれた二重の輪の、内側の輪が光り始め、ホコリが空中に浮かび上がり、光るホコリが素早く動いてザナックの地表の様子を描き出した。それは、守護隊員の視点から見た、市場の様子だった。

 守護隊員は目をこすったが、そのせいで少し痛みを感じた。悶着を起こす輩がいたらすぐさま撃ち殺してやろう構えながら、彼は大声で通告した。
「偉大なるキャプテンの導きにより、新たな繁栄の時代は来る!」
 ザナックの人々の反応は相変わらず薄かったが、早くも空から降り出したダイヤモンドに備えて、黄金の傘を差すものが出てきた。降ってきたダイヤモンドに頭を直撃されると死んでしまうからだ。
 人々が見守る中、山が震え、大いなる光を放ち始めた。この光景にだけは、人々は飽きることがなかった。無口な若者だけは例外だったが。

 惑星の近深くで、ホコリはプラリックスに焦点を当てていた。プラリックスの目に映る世界は、高速回転していた。

 プラリックスは何とか逃れようとしたが、逃れられる場所はなかった。

 追悼の部屋に声が響いた。「悪の時代が再びやってきた。我らは備えねばならぬ」

第4章 Have You Ever Seen an Arcturan Mega-Chicken?

 ロマーナはこれまで正しくあろうとして生きてきた。生まれ故郷のギャリフレイでも、知性は重んじられていた。が、ドクターが相手だと、ロマーナがどんなに頑張って正しくあろうとしても、その正しさが悪い方向に進んでしまう。
 それでも、今日こそはうまくやろうと決意する。自分が見つけたこの本を見せれば、ドクターもきっと喜んでくれるだろう。

 ドクターはターディスの中央制御室にいた。そこに、ロマーナが本を読みながら近づいてくる。彼女が何の本を読んでいるかに気づくと、ドクターは唸り声を上げた。それはターディスの技術マニュアルだった。もしその本が悪い連中の手に渡ったら大惨事だというのに、ロマーナは一体どこで見つけてきたのだろう?
 マニュアル本を通じてドクターと仲良く会話しようと思ったロマーナの目論見は外れ、ドクターはロマーナが自分のターディスを型落ち扱いしたと腹を立てる。ロマーナはドクターを宥めようと話題を変える。
「ところで、今探している「時の鍵」がどんな形なのか、どうして私に話してくれませんの?」
「話すだと? 君は自分でそれを見つけるつもりでいると思ってたんだがね。学校で立派な成績をおさめたのはいいが、数百年分の経験を積むにはどのくらいかかることか」
「あなたのように、という意味ですか? 私が中年になったら、です」
 大真面目に答えるロマーナに、ドクターは負けを認めた。
「ロマーナ、しばらくロボット犬のK9と会話していたもらえるかな? その間に私はターディスをプログラミングするから」

 ドクターはガーディアンから「時の鍵」を探すための魔法の杖のような追跡装置を預かっていた。その追跡装置をターディスに組み込むと、次の目的地が判明した。
「つまらん」
「何ですって?」ロマーナが声を上げた。
「我々の行き先だよ。惑星カルフラックスだ」
「ドクター」ロマーナは言った。「意図しなかったとは言え、さきほどはあなたを中年呼ばわりしてすみませんでした」
「いや、いいんだ。私こそ君を愚かでお節介な生徒呼ばわりして悪かった」
「いえ、あなたはそんなことはおっしゃっていらっしゃいません。認知に問題があるのでは?」
「言ってないって?」ドクターはロマーナに笑顔を向けた。「ま、指導がよければ経験を積むのと同じようなものだからな」
「これは一本取られました」ロマーナはドクターに向かって優雅におじぎをした。

 ロマーナはターディスの技術マニュアルを読み、ドクターがターディスをきちんとプログラムしていないことに気づく。ドクターはこれまでマニュアルを無視し、自分の勘だけでターディスを操作していたのだ。
 ドクターは、マニュアルは執筆者に文字数ごとにお金が支払われたので無駄に分厚いのだという。そして、初心者には必要かもしれないが、ベテランの自分には不要だと。
「でも、多重ループ安定化装置は重要でしょう?」
「アークチュランの巨大チキンを見たことがあるかね? 惑星カルフラックスだ、見事そこに実体化させてみせようじゃないか」
 ドクターがターディスのスイッチを入れると、ターディスは突然制御不能になり、ひどい音を立ててタイム・ヴォルテックスに落ちていった。

 「新たな繁栄の黄金時代」は失敗に終わった。城砦が振動しただけだった。何かが決定的に間違っているが、それが何なのかがわからない。ブリッジで冷静さを保っているのはキャプテンの看護師だけだ。
 怒れるキャプテンは、フィジリ氏をつかみ上げて言った。
「貴様はこの惑星を壊す気か?」

 「何が起こったの?」ロマーナはドクターに訊いた。ロマーナが状況をわかっていないのはドクターにとって慰めだった。ドクターにもわからなかったからだ。
 ターディスが実体化しない。ドクターがあれこれいじってみても改善しない。ロマーナは、イノセントな目つきでドクターを見た。
「よかったら、私にもやらせてもらえますか?」
「どうにもならないと思うがね。ま、試してみたまえ」
 K9が支えるマニュアルを見ながら、ロマーナは操作を続けた。実のところ、ロマーナはシミュレーションではなく本物のターディスを操縦するのはこれが初めてだった。
 ロマーナが最後の仕上げに実体化のスイッチを押すと、ターディスは静かに着地して実体化した。
「お見事」ドクターは言った。「そう思わんかね、K9?」
「実に実にお見事でした」K9は答えた。

 キャプテンはフィジリ氏を吊し上げている。フィジリ氏は必死で言い訳している。
 キャプテンは自分の機械の腕を引っこ抜き、金属の壁に突き刺した。そうすることで、キャプテンは宇宙船のシステムから直接情報を取ることができるのだ。それによると、どうやら肝心のタイミングで10秒ほど時空連続体が破れてしまったらしい。でも、どうしてそんなことが起こったのか? キャプテンはそれを解明するようフィジリ氏に命じた。

 ロマーナとドクターは、ターディスのモニターで外の様子を伺った。惑星カルフラックスは、ドクターの記憶では何もない不毛な大地だったが、モニターに映っているのはキラキラした都市だった。
「ここはカルフラックスじゃない。君は全然違う場所にターディスを着陸させたんだ。10点満点中の2点ってところだな」
 ロマーナの傷ついた顔をみてドクターは謝ろうと思ったが、その時、普段は静かなK9が唸り声をあげ、神経質にぐるぐる回り始めた。
「こいつに何が起こったんだ?」

第5章 Mournig Sickness

 地下深くの追悼の部屋で、チョークで描かれた二重の輪の中で、ホコリはまだ動いていたが、やがてただの暗闇になった。
 この部屋にいる人々は他に行き場もなく、悲しみに沈んでいる。
 一人の老女が立ち上がって言った。
「生命力が消えかかっている」

 プラリックスは妹のムラに助けられて帰宅した。ムラは、市場で地面に転がっていた彼を見つけて連れ帰ったのだ。
「生命力が消えかかっている」彼はつぶやいた。
「カンベンしてよ」ムラは彼を家まで引きずっていった。
 両親が健在だった頃から、みんなの注目はプラリックスに集まっていた。彼が無口なことを心配する一方で、ムラには余計なことをしゃべるなと言った。父が亡くなると、プラリックスが自動的に家長になり、彼で大丈夫なのかと心配しつつも、ムラにはサポート役以上のことは期待しなかった。
 祖父のバラトンが彼らをうちに引き取ると、事態はさらに悪くなった。バラトンは心配性なだけでプラリックス以上の役ただずであり、ムラの家事は増えた。
 祖父の家は、繁栄の黄金時代を反映して、ソファを含めて何もかもが貴金属と宝石でできていた。キラキラ輝いてはいるが、冷たくて居心地が悪かった。
 ムラは一人で自室にこもり、考えた。たとえ私が焼身自殺を図ったとしても、みんなが気にするのはかわいそうなプラリックスがどんな影響を受けるかということだけだろう。そんなプラリックスは居心地の悪い金属のソファに寝そべったまま動こうともしない。ムラは一度何をしているのか訊いてみたことがあるが、彼の答えは「死すべき運命について考えている」だった。
 そんな折、ムラはキムスという男性と出会った。プラリックスにも紹介したが、ほとんど無反応だった。
 プラリックスは、黄金時代の到来の後だけ大声を出した。人々が豊かになればなるほど、彼はみじめになっていくようだった。そしてとうとう今日、往来で泣き出す始末だ。
 プラリックスを家に連れ帰ったムラは、近所の人たちに、彼の頭に宝石が当たったのだと説明した。
 プラリックスはソファで身悶えし、震え、目を大きく見開いた。心配性のバラトンはもちろん、ムラまで心配になってきた。プラリックスは同じフレーズを繰り返した。
「生命力が消えかけている」

 ターディスの中で、K9は依然としてぐるぐると回り続けている。ドクターといると、どんなことも一筋縄ではいかないとロマーナは思う。K9は車輪のついたコンピュータも同然なのに、それでもこの有様だ。
 幸いなことに、K9はぐるぐる回るのをやめた。その代わり、唸り出した。ドクターにも理由はわからない。
 ドクターはこの惑星はカルフラックスではないと言ったが、ターディスが示す座標によるとカルフラックスであるはずだ。
「本当にこの惑星はカルフラックスではないと言い切れるのですか?」
 計器を何度も確かめた末に、ドクターは言った。
「確かに、正しい時間の正しい場所に来たようだ……」
「やっぱり!」
「でもこの惑星はカルフラックスじゃない」
「何ですって?」
「時間も場所も正しいが、違う惑星だ」
「だったらここはどこなんです?」
「さっぱりわからん。言えることは、前に来たことのある惑星とは別物だということだ」
 惑星の情報データを見比べたロマーナは、ドクターの言い分に納得し、こう言った。
「だったらここがどんな惑星か、私たちで調べてみましょうよ」
 ドクターはターディスのドアを開けた。

 ブリッジでは、すべてが普段通りに戻っていた。キャプテンは椅子に腰掛け、人々はそれぞれの仕事に取り組み、看護師はキャプテンの容体をチェックしていた。エンジンはやかましく音を立て、金属のオウムは船乗りの歌を歌った。

 プラリックスのうめき声は叫び声に変わった。ムラは祖父を見やった。
 祖父のバラトンは言った。
「よその人に聞かれる前に、どこかに連れて行かないと!」
「こんな状態で動かすなんて無理よ。ご近所に知られることしか考えられないの?」
「この件が報告されたらどうなるか、お前も知らないわけではあるまい?」
 確かに祖父の言う通りだった。ムラはバラトンと二人がかりでプラリックスを持ち上げ、彼の部屋に運んだ。祖父が毛布をたくさん運んできて、ムラは祖父の気遣いを感じたが、その毛布は窓に貼り付けて音が外に漏れないようにするだめのものだった。
「どうしてこんなことになったのかしら」
「どうしてだと? ワシは息子を亡くし、次は孫を亡くそうとしている。どうして若者は与えられたもので満足して生きることができないんだ。理由をさぐって何になる」
 突然、ドアがノックされた。

<続く>