ネジリコイルバネの計算
ここでのネジリコイルバネ計算は、荷重時、径が小さくなる方向(巻き込む方向)のみの計算です。
広がる方向(巻戻す方向)への計算は、出来ません。
計算結果から荷重時角度を初期値とし、初期角度を荷重時角度として代用は出来ますが、材料の降伏点が小さくなり、ヘタリが大きくなりますので注意が必要です。
成形後焼きなましの必要性があります。
計算は、小さい線径の材料から計算し、指定の荷重に一番近いところのなった時を計算結果として表示します。
バネの巻き径は、荷重時、案内棒の径が、バネの内径の90%になるようにしますが、案内棒の径を変えることが出来ないので、コイルバネの内径を調節します。
コイル部の巻数により、荷重時の内径の減少が異なるため、必要な値になるまで、微調整をしながら計算します。
ネジリコイルバネは、設計上取り付ける為のスペースに制限がある事が普通です、その値を入力しておいて、スペースに入らなくなったら、或いは、次々と線径を大きくして計算し最大の線径に達したら計算打ち切りとします。
計算結果表示
計算結果として、初期角度、荷重時角度の図を表示します。
当然、数字で全ての計算結果を表示しますが、数字では、どの様なバネになるか、イメージがわきづらいからです。
ネジリコイルバネは、案内棒との摩擦、コイル間の摩擦、案内棒との隙間により、あまり正確な値は期待できません。
又、巻数は1巻ピッチで指定荷重に近づける事は出来ても、ネジリ角と指定角度の荷重の両方を正確に合わせることは困難です。