気配りのひとこと

 


ゴルフは誰かと一緒に回るのが基本です。友人であったり、初めて会う人であったり、いろいろなケースがありますが、ちょっとした気配りで楽しい1日にしたいものですね。

俳優の美木良介が言っていましたが、彼が一番気をつけているのは、「またあの人と一緒に回りたい」と思ってもらえるようなゴルフをすることだそうです。

私もそういうゴルフを心がけたいと思います。

 

■ あいさつ

朝、ゴルフ場に着くと、係の人たちが「おはようございま〜す」という声とともに、車からキャディーバッグを降ろしてくれます。朝一番ですから、お互い爽やかに挨拶したいものですね。

私はゴルフは人並みですが、挨拶はかなりイケているんじゃないかと思っています。以前行ったゴルフ場で、「おっはようございまーす!」と元気に挨拶したら、「今日は爽やかさんから始まりましたね」というキャディさんの声が後ろで聞こえました。ちょっと鼻高々です。

 

フロントでも売店でも、ワンオンチャレンジのお姉さんにも、芝刈り中の作業員の方にも爽やかに挨拶しましょう。挨拶は社会人の基本と言いますが、ゴルファーの基本でもあると思います。

 

■ スタートホールで

栃木にゴルフに行くと、時々強烈な栃木なまりの爺さんグループに出くわします。けっこう気のいい人が多く、「ちょっと俺たちも遅いっかもしんねーけど、前も詰まってっから勘弁してよ、うははははは。」などと話し掛けられます。

こういう人たちに共通するのが、スタートホールでティーショットが全員終わると、「じゃ、お先にー」と声を掛けてくれることですね。こちらが先にスタートする場合は、「じゃあ行ってらっしゃい。ゆっくりでいいよ〜。」などと声を掛けられます。

 

こんな人たちが前とか後ろにいると、とても和やかな気持ちでプレーができるので、真似してみたいですね。

「お先にー」ぐらいは言いたいものです。

 

■ グリーンで

グリーンが空くのをけっこう待つことがありますが、そんな時「お待たせしました」の意味で、こちらに向かってパターをもった手を高く上げる人を見ると、思いやりのある人だなーと思います。

逆に、ホールアウトしてピンを立ててから、グリーンの上でスコアをつけている人を見ると、思いやりがない人だなーと思います。

 

■ ショットを誉める

ゴルフほど他人を誉めるスポーツはないそうです。

サッカーではゴールキーパーが「ナイスシュート!」なんて、敵のシュートをいちいち誉めませんものね。

 

ゴルフではそこそこのショットが出ればナイスショットということになります。

で、「ナイスショット!」と言えるようなショットをいつも打ってくれれば良いのですが、いやいや、なかなかどうして。

豪快にスイングしたにも関わらず、ボールは10メートル先という場合には、どう声をかけようか悩みます。

何を言ってもフォローにならないような気もするし、かといって沈黙が続くのも耐えられないし。

 

そんな時のために、少しでもフォローになりそうな言葉を考えてみました。

 

・10メートルのチョロ

「いやー、前に進んだだけでもありがたいですよ。OBじゃなくて良かった。さー行きましょ、行きましょ。」

・空振り

「さあー、本番行きますかー。ババンといきましょう!」と、何事もなかったように間髪を入れずに言うのがコツ。

・OB

「う〜ん、○○さんにしては珍しいですねー。飛距離が出る人の宿命なんですかねー。」と、持ち上げる。

・林にぶち込んだとき

「2番目と3番目の木の間、奥5メートルぐらいですね。問題ないでしょう。」と冷静に言う。

 

などなど、よく考えるとその場しのぎの取り繕いばかりなのですが、ポイントとしては決してミスショットした本人に言い訳をさせてはいけないということです。周りが気を使って、周りが言い訳を作ってあげるのが思いやりというものです。

なるべく本人のせいにしないで、自然環境のせいにするというのも重要です。

 

・ラフからミスショット

「いやー、深いラフでしたねー。あれだけ出せただけでも大したもんですよ。」

・変な方向へ飛んだとき

「風が上空でかなり吹いているみたいですねー。ライも難しかったですし。」

 

ゴルフはミスのスポーツです。

ミスの数だけ思いやりの言葉を用意するのが、ゴルファーの務めです。

 

■ パットを誉める

パットもいろいろな声の掛け方がありますよね。

ナイスパットとかナイスインという表現もあるし、ナイスパー、ナイスボギーなど結果を誉める表現もあります。

 

でもですねー、これまた長いパットが一発で入ることなんて滅多にないし、短いパットを外すのはしょっちゅうなわけです。これも、パットの数だけ声を掛けてあげなければいけません。

 

・まずまず寄った時

「ナイスタッチ」、「おお、素晴らしい」、「ラインに乗ってたねー」等々。

・かなりカップをオーバーしたとき

「ナイストライ」、「おおー、入るかと思ったー」、「攻めるゴルフだねー」、「かなり下ってるねー」等々。

・かなりショートしたとき

「かなり上ってるねー」、「けっこう芝が重いよねー」、「堅実に2パットで狙ってきましたねー」等々。

・かなり方向が違っているとき

「おおー、そっちに切れるかー」、「う〜ん、ここのグリーンはわかりにくい」等々。

 

実は、個人的には次の言葉が嫌いです。

「もったいない」、「短い!」、「弱い!」、「強い!」。

 

まず、ショートパットを外したときなどに言われる「もったいない」という言葉ですが、これは打った本人が言ってもいいけれど、他人が言うべき言葉ではないような気がします。

もったいないとは、粗末にしたり、いい加減にやって失敗した場合を指します。しかし、どんなショートパットでも、みな真剣に狙っているはずです。一生懸命ベストを尽くしたパットに向かって「もったいない」というのは、失礼な気がしてなりません。「俺なら入れてるのになー」という尊大な気持ちが現れているような感じもします。

 

バーディー狙いのボギーなんていう場合には、そう言いたくなる気持ちもわかるのですが、言わないのが思いやりです。とどめを刺してはいけません。一番悔しいのは打った本人なんですから。

 

それと同じで、パット直後の「短い!」、「弱い!」、「強い!」という言葉も好きではありません。弱いか強いかは、打った本人が打った瞬間に分かります。そのあとにまた他人に言われても、悔しさを倍増させるだけのような気がするので、これもどうかと思います。

 

私の場合は、「あー、短ーい!」とか言われると、「そんなもん、オマエに言われなくても、見ればわかるんじゃー!」と、思ってしまいます。ミスパットした悔しい気持ちがそう思わせるのか、なかなか冷静にはなれないものですね。(反省)

 

「共感」と「同情」は違います。

ゴルフの場合はあくまで他人の立場で「同情」する表現が良いのではと思います。

「もったいない」という本人の立場に立った「共感」の表現は、人によって受け入れられない場合があるので要注意です。

 

そもそも、「短い!」というのは、「ミスしたね!」と同じことを言っているのです。

ティーショットで他人がチョロしても、「あ、短い!」とは言わないでしょ?

パットの場合は、「惜しい!」が基本です。

 

ただし、ショットについては例外があります。

グリーンが見えないような打ち上げのショットの際には、「ピン手前オン」とか、「グリーン奥こぼれて、2メートルラフ」と言ってあげるのは親切です。

打った本人もショットの結果を早く知りたいですし、次のショットへの心構えができますからね。

 

■ 反省会

風呂場では、今日1日のプレーの話になると思うのですが、禁物なのは自分のプレーの話をすること。みんな自分のミスショットや大叩きしたスコアのことで頭がいっぱいなので、他人の話を聞く余力がないのです。

ですから、努めて他人のナイスショットの話題を振ってあげましょう。そのほうが会話も弾むし、それが社交というものです。

 

■ お帰りの際

昼食後は、レストランの係の人に「行ってらっしゃいませ」と言われます。そんな時は「ごちそう様でした」が基本です。

プレー終了後にクラブ確認が終わったあとは、「じゃあ、あとよろしくお願いします」ぐらい言いましょう。

 

会計やバッグ受け渡しの際は、ゴルフ場の人にだいたい「ありがとうございました」と言われます。

そういうときに、何も返事をしない人がたまにいるのですが、ちょっと寂しいですよね。

やはり、「お世話様でした」とか、「お世話になりました」の一言もいえないようでは、大人として恥ずかしい。

 

ちょっとした一言なんですが、習慣となるものなので、なるべく良い習慣をつけたいものです。