クラブ&グリップ選び

 


■ 易しいウッドと易しいアイアン

貴方のクラブ選びのポイントは何ですか?

ブランド?飛距離?それとも有名プロが使っているクラブ?

どのゴルフ雑誌を見ても、「最新ドライバーの飛距離比較」なんていう記事が載っていますが、これなどは世のゴルファーが1ヤードでも遠くへ飛ばせるクラブが欲しいというニーズの現れなのでしょうね。

 

どのメーカーのどんなクラブを選ぶかは、その人のスイングやプレースタイルにもよるので非常に難しいものですが、またとても楽しい悩みでもあります。私がクラブを選ぶポイントは、「手頃な値段」、「とにかく易しい」、「構えた感じがシックリくる」の三つです。この三つの条件を備えていれば、まったくブランドにはこだわりませんし、極端に言えば何でもいいのです。

 

たとえ10ヤード多く飛ばせるドライバーを買ったとしても、それが今までより難しいクラブであれば、芯に当たる確率が低くなったり、OBやテンプラ、チョロが出て結果的に平均飛距離が減ることとなります。1ラウンド中14回ドライバーショットをするとした場合、13回240ヤードの飛距離が出たとしても、残り1回OBが出たら1ラウンドのドライバー平均飛距離は210ヤードになってしまいます。

 

「ゴルフはミスのゲーム」と言われますが、まさにその通りで、いかにミスショットを減らせるクラブを選ぶかというのもスコアメイクの鍵ではないでしょうか。アスリートゴルファーの中には、「難しいクラブを使わないと上達しない」という人もいますが、私としては各々の技量に応じたクラブ選びが上達の秘訣のように思います。合わないクラブはその人のスイングを崩しますし、何より気持ちよくプレーできなければ本末転倒ではないでしょうか。

 

そこで、初級〜中級レベルのゴルファー向けのクラブ選びのポイントです。

 

◆ ドライバーはヘッドが大きく、スイートスポットが広いもの

私は以前350ccのドライバーを使っていたのですが、400ccのものに替えたところ、テンプラやチョロが激減しました。350ccも400ccもたいした違いはないだろうと思っていたのですが、これだけミスショットが減るとは驚きです。違和感がない限りにおいてフェース面積の広いものが良いのかもしれません。

 

ただし、フェースが広くなると重心距離(シャフトからスイートスポットまでの距離)が長くなります。重心距離が長いと、テークバックで開いたフェースがインパクトの際に元に戻りづらくなり、スライスが出やすいので、十分試打してみることが必要です。

 

 (ゼクシオプライム)

 

◆ シャフトについて

以前ドライバーは45インチのものを使っていたのですが、44.25インチに替えたところ、芯に当たる確率が高くなり、結果的に飛距離が伸びました。また、振り遅れ気味でスライスが多かったのが、今ではドローボールが持ち球になるというオマケまでついてきました。やはり、自分のスイングリズムに合ったシャフトの長さ・バランスは重要だと思います。

 

シャフトの硬さについては自分のヘッドスピードや切り返しの速さに合わせる必要があります。

ヘッドスピードに合わせるのはもちろんですが、切り返しのタイミングが速い人やスイングテンポの速い人は硬めのシャフトで短めのものが合っています。

ゆったり振る人は軟らか目がいいと思います。シャフトは長くても大丈夫です。

 

男性は見栄を張って硬めのシャフトを選びたがる傾向がありますが、適合ヘッドスピードより硬めだとシャフトがしならないのでボールが飛びません。

一般的には硬めのシャフトだとテンポが速くなったり、低弾道になる傾向があり、軟らかめのシャフトだとスイングがゆっくりになり、高弾道になる傾向があります。

 

シャフトフレックスはメーカーによって同じ「R」表示でもかなり硬さが違うので、ゴルフショップでクラブの振動数を計ってもらって、自分の最適振動数に合うかどうか確認しましょう。自分の最適振動数は、ショップでヘッドスピード計測するとアドバイスしてもらえます。

 

シャフトの重さについては、気持ちよく振り切れる範囲で重いものがお勧めです。

最近はシャフト軽量化の傾向にあり、飛距離は出るけど軌道が安定しなくなるという弊害も出てきます。

アイアンについては、最近は超軽量のスチールシャフトも出てきましたので、力のある人はそちらの方が振りやすいかもしれません。

 

ウッドのシャフトについては選べないものが多いですが、手元が軽すぎる感じがするようであれば、15〜20gぐらい重いシャフトに交換するのもひとつの手です。

高いシャフトでなければ、工賃を入れても1万円程度で納まります。

 

市販のゴルフクラブは、あらゆる体格や年齢層を対象にしています。

レディース用は軽く作ってあるのに、男性はひとくくりです。

フレックスは硬軟いろいろあるのですが、重量は硬いシャフトも軟らかいシャフトもほとんど同じなので、重量という点からクラブを考えてみる必要があるかもしれません。

 

◆ アイアンはポケットキャビティー形状で低重心のもの

以前使っていたアイアンは、トップすると「ゴツッ」という嫌な打感とともに地面を転がっていったのですが、低重心のものに替えたところ、エッジで直接ボールを打たない限り、普通に飛んでいきます。「あっ、トップした!」と、もちろん分かるのですが、ボールは何事もなかったように飛んでいくから不思議です。

また、ワイドソールであればヘッドが地面を滑りやすいので、ダフリが軽減されるというメリットもあります。

 

それと、通常のキャビティーからポケットキャビティーの形のものに替えたら、左右に芯を外しても飛距離をロスすることが少なくなりました。中空構造のものもそういう面ではメリットがありますが、ほんのわずかスイートスポット位置が高くなりやすい傾向があります。

 

 (ゼクシオプライム)

 

ウッドにしてもアイアンにしても、重要なのは構えた感じがシックリくるかということです。

フェイスの座りや見た目のデザインというのは、意外にスイングに影響を及ぼすような気がします。

 

特にアイアンは軽くワッグルするだけでも、違和感があるかないか、ある程度わかるものです。

自分に合ったバランス・重量のクラブは、何も意識せずとも真っ直ぐ自然にスーッと引けるものです。

 

個人的には、アイアンのフェースが厚く見えるものは、安心感があります。

あまり面長のヘッド、つまりシャフトからトゥ先端までが長く感じられるヘッドのものは、上手くスイングできません。

自分なりの好みをしっかり把握することは、クラブ選びの大切なポイントです。

 

ということで、クラブを選ぶときはゴルフ雑誌や「間違いだらけのクラブ選び」の本で十分検討し、ゴルフショップで何度も試打してベストクラブを見極めてください。

ブランドイメージや評判だけで購入すると、すぐに中古クラブ専門店へ売りに出すことになりますよ。ゴルフクラブはそれぞれ多かれ少なかれ癖があるので、慣れるのにある程度の時間が必要です。なるべく永く愛用したいものですね。

 

■ クラブセッティング

貴方のキャディーバッグには3番ウッド(スプーン)は入っていますか?

私は所有すらしていません。もちろん過去に何本もの3番ウッドを使ってきましたが、どうにも使いこなせないのです。

ただでさえフェアウェイウッドは得意ではない方なのに、地面から打つクラブで一番飛ばせるクラブなのだからと力んでしまうのも原因のようです。

 

これは、クラブの構造的にも難しくなっている原因があります。

通常、3番ウッドのロフト角は14〜15度。このロフト角だと芝の上から打つ場合、かなり速いヘッドスピードの持ち主か、上手くミートできる技術がないとボールが上がりづらいのではないかと思います。ボールを上げたいから強く叩こうとしたり、すくい打つようなスイングになってミスを誘発するのではないでしょうか。

 

某ゴルフ雑誌のテストによれば、フェアウェイウッドの番手を上げていくと、ロフト角が17度ぐらいで最大キャリーとなり、16度、15度となっていくと逆にキャリーが少なくなっていきます。そのぶんランが多くなるという結果でした。

プロでも、ある程度良いライでないと3番ウッドを持たないわけですから、普通のゴルファーであれば4番や5番ウッドを一番大きなフェアウェイウッドとするのが、いたって現実的なチョイスであると思います。

 

ただし、ドライバーが苦手な人がティーショット専用として3番ウッドを持つというのは良いと思います。ドライバーをやめて3番ウッドを持った時点で、ずいぶん精神的に楽になるケースがあります。またドライバーよりロフトがある分、左右へのミスショットが減るというメリットもありますしね。これについては人それぞれなので、機会があれば試してみてはいかがでしょうか。

 

私は3番ウッドと同じ理由で、3番アイアンも持っていません。5番・7番ウッドの次は4番アイアンからとしています。ロングアイアンが苦手な人だったら、4番アイアンも抜いて9番ウッドにしてもいいですよね。今はユーティリティークラブも充実しているので、既成概念にとらわれず本当に自分が使いやすいクラブセッティングをする時代だと思います。

 

・参考記事1 (ブリジストン)

 

■ ユーティリティークラブ

ユーティリティークラブにはアイアン型のものとウッド型のものがあります。

以前はいろいろな形のものがありましたが、現在はフェアウェイウッドをややスリムにしたヘッド形状のものが主流のようです。

 

用途としては、一般ゴルファーには難しいとされる3番アイアンや4番アイアンの代わりに使うのですが、最近は7番ウッドや9番ウッド等のショートウッドも一般的になってきたので、クラブセッティングに悩むところです。

 

ユーティリティークラブのメリットとしては、シャフトが短めで、フェアウェイウッドが苦手の人にも打ちやすいという点があります。デメリットとしては、方向性にやや難があると言われており、プロや上級者のようにロングアイアンやフェアウェイウッドが普通に打てる人であれば使用しません。

 

セッティングとしては、ロングアイアンはもちろんとして、フェアウェイウッドの代わりにいれたりすることもあれば、ドライバーと5番アイアンの中間はすべてユーティリティークラブという方法もあります。

個人的な経験から言うと、フェアウェイウッドで芯をとらえることができない人は、ウッド型のユーティリティーでも芯をとらえることは難しいと思います。

 

あまりユーティリティークラブを過信してもダメですね。

どちらかというと、好みや相性の問題の方が大きいので、とにかく試打したり、コースで使ってみることをお勧めします。

 

■ パター選び

パター選びも悩ましいですねー。

基本的にはフェースが合わせやすく真っ直ぐ球が出ること、スイートスポットが広く距離が合わせやすいこと、打感が良いこと、ということでしょうか。

パターは個人の好き嫌いがかなり影響するので、単純に「構えやすい」、「打ちやすい」ということで良いんじゃないかと思います。

 

個人的にはヘッドが明るい金属色でフェースの向きを確認しやすいこと、トゥ・ヒール型(ピン型)であること、アップライト気味にパターをぶら下げて構えてもヘッドの座りがいいこと、ヘッドが重めでゆったり振れること等です。

また、ヘッドが金属削り出しのものが好きということもあります。

 

過去にホワイトホットのような樹脂インサート入りのヘッドのパターを使いましたが、打球音が小さめでタッチが分かりづらいような気がしました。何かの本で読んだのですが、パットの距離感は打球音の大小でフィードバックしていく部分があるので、あまり軟らかいフェース素材のものは初心者には向いていないそうです。たとえば、耳栓をしてパットすることが想像できるでしょうか?

とても感じがつかみにくそうな気がしますよね。音って重要だと思います。

 

それと、軟らかい樹脂インサートのメリットはトーナメントの速いグリーンで微妙なタッチが出しやすいということでツアープロの間に広まっていったのですが、一般ゴルファーが行くゴルフ場のグリーンはずっと遅いのであまり意味がないということも書いてありました。

メーカー側もそのことが分かってきたのか、オデッセイ・ホワイトホットの姉妹モデルとして、オデッセイDFXという硬めの樹脂を埋め込んだパターを発売しましたしね。なかなか興味深いです。

 

ホワイトホット               DFX

 

■ パターの長さ

ところで、貴方のパターの長さは何インチですか?

私はずっと34インチのパターを使っていました。特にこだわりがあるわけでもないので、市販品をそのまま使っていたのです。

 

が、ある日なにかの拍子でパターを短く持って打ったら、とても感じが良かったんです。正確にヘッドをコントロールできるというか、芯に当たりやすくなったといいますか。なにより、パターでのダフリが少なくなりました。パットの精度も驚くほど上がったので言うことありません。ああ、もっと早く気づいていれば。。。

 

もともと身長は180cmあるのですが、腕が長い方なので、長めのパターでは多めに肘を曲げる必要があり、それが余分な上下動を生んでいたようです。そこで、しばらくパターを短めに持ってパッティングしていたのですが、これが良いんですよー。ぜひ一度試してみてください、オススメします。

 

で、しばらく短く持ってパッティングしていたのですが、右手が金属シャフトの部分にまでかかり、ホールド感のなさが悩みとなりました。

ならばシャフトを切っちゃえということで、専用の工具やパーツを買って1インチほどカットしてみました。ゴルフショップの工房に依頼してもいいのですが、さほど難しくない作業ですし、微妙なバランス調整をしたいので自分でやってみました。

 

シャフトカットするときの注意点ですが、パターを短くすると今までよりかなりヘッドバランスが軽くなるので、気になる場合は重りを入れてバランス調整した方がいいです。だいたい10〜20グラムもヘッド側シャフトに入れれば十分ですが、私のパターはもともとヘッドが軽かったので、何度もテストして30グラム入れることに決めました。

 

 →  → 

ぐりぐり回して切る      鉛粉を計量してシャフトに入れる   コルク栓を挿入する

 

→  →  (ジオテックゴルフ資料)

   この棒でコルク栓を奥まで押し込む         グリップを取り付けて完成!

 

 

晴れて33インチのパターが出来上がりました。

30グラムも鉛粉を入れたせいか、パターの打感がずいぶん変わりましたが、自分にフィットしたパターができたので満足です。

なお、バランス調整はこの方法でなく、ヘッドの底に鉛を貼るというのでも構わないかと思います。

 

 

・参考資料1 (ゴルフダイジェスト)

 

■ グリップ選び (ウッド&アイアン)

クラブのグリップはゴム製ですから、2年から3年もすると擦り切れてツルツルになったり、腐食して硬くなったりします。そうなるとグリップが滑りやすくなるので、ソフトに握ることができなくなり、ヘッドが走らず飛距離が落ちるというような弊害が出てくるので要注意。プロでは試合ごとに替える人もいるぐらいです。

 

ゴルフ用品量販店に行けば、グリップの価格(1本800円〜1000円)のみでグリップ交換してもらえます。自分で交換するのもそれほど難しいことではないので、面倒でなければやってみることをオススメします。ゴルフ用品通販のジオテックで買えば、グリップ1本99円からありますし、あとはグリップ交換液(400円)と両面テープ(210円)を買えばOKです。

 

さて、どんなグリップが良いかということですが、グリップにはコードタイプとラバータイプがあります。コードタイプはゴムに糸を混ぜたもので、濡れても滑りにくく、耐久性も高いです。ただし、握った感じはやや硬目。

ラバータイプはコードタイプに比べ耐久性は劣るのですが、軟らかくフィット感が高いのがメリットです。最近はラバーもいろいろな硬さが選べますし、コードとラバーが半々というハイブリッドなグリップも出てきました。

 

また、グリップはそれぞれ重さが異なりますので、重さが変わるとクラブのバランスが変わります。

4gで1ポイントですので、4g重いグリップにすると、D0のバランスはC9になって、ヘッドが軽い感じになります。

逆にヘッドのバランスを重くしたければ、軽量グリップに替えるという手もあります。

 

    

      ラバーグリップ                コードグリップ               軽量グリップ

 

次に太さですが、グリップの太さに種類があるということを知らない人がけっこう多いです。

男性の場合、580と600というサイズがあり、外径は同じなのですが、シャフトに装着した時にゴムの肉厚の違いで580の方が太くなります。560はレディース向け。

 

 

標準は600ですが、グリップを握ったときに爪が手のひらに食い込むようであれば、太目の580に替えてみるのもいいでしょう。

580と600サイズの差は同じシャフトに装着した場合、0.5ミリの直径の差となります。外周では1.5ミリの差となり、たったこれだけでもかなり太くなった感じがします。

 

もしくは下巻きテープを二重にしても太目になります。

下巻きテープの厚さは、0.13ミリ、0.15ミリ、0.18ミリなどがあり、一巻き増やすだけで直径で0.3ミリ、外周で1ミリ程度の差が出てきます。

 

また、同じメーカーのものでも、製品が異なればグリップの外径も微妙に違います。

メーカーのカタログをよく見て選びましょう。

 

 

 

なお、もとのシャフトの外径も製品によっても異なるので、シャフトの太さも考慮して選ぶことも必要です。

細目のシャフトであれば外径14.8ミリ、太目のシャフトであれば15.6ミリというものもあるので、それだけで直径0.8ミリ、外周で2.5ミリも違います。

 

グリップの太さを変えると、球筋が変わることがあります。細めのグリップだと手首が返りやすく、フック系のボールが出やすい。太めだと逆にスライス系のボールになりやすいというものです。まあ、あくまで傾向ということでご理解ください。

 

最後はバックラインの有無。別名「リマインダー」とも言います。

バックライン有りのグリップは、握ったときにグリップの一部にふくらみを感じます。これがあると握りやすいという人もいますし、フェースを開いて打つ人ことが多い人には邪魔な存在なので、バックライン無しを選ぶ人もいます。

アメリカではバックライン無しが普通ですが、日本ではバックライン有りが多いようです。

 

バックライン無しは「580」、バックライン有りは「580R」というように、「R」の文字をつけて区別されることが多いです。ただし、ゴルフプライド等では「R」はラウンド(バックライン無し)という逆の表示になるメーカーもあるので、注意が必要です。

 

 

・参考資料1 (ジオテック)

 

■ グリップ選び (パター)

パッティングは大きく分けて、手首を固定し打つ「ストローク式」と、手首を使って打つ「タップ式」があります。パターのグリップを選ぶときは、ストローク式の場合は太目のパドル型グリップ、タップ式の場合は細めのピストル型グリップが合うようです。

 

ピストル型

 

パドル型

 

交換の際に注意しなくてはならないのは、パターのバランス。

コード入りの太目のグリップの場合、グリップ重量がそれなりに重いので、逆にヘッドが軽く感じることになります。ほどほどの重さのものを選ぶか、バランス調整をしなくてはなりません。

 

私については以前は太目のグリップばかり使っていましたが、標準サイズの方がヘッドの重みが感じられるので、最近は標準サイズのグリップにしています。