練習しないで100を切る 5

 


ルールを知ってスコアアップ

 

ゴルフのルールといえば、「〜してはならない」とか「〜した場合は1罰打」というネガティブなイメージもありますが、逆に「〜することができる」という救済処置もあります。この救済ルールを知るか知らないかで、スコアが5つぐらい違ってくることがありますよ。

 

■ ティーマーカー

ティーショットの際に目印とするティーマーカーですが、これはボールを置く場所を制限するものであって、足はティーマーカーの外に出てもかまいません。

また、ティーショットを空振りした勢いでボールがコロコロと転がってティーマーカー付近に止まった場合は、ティーマーカーを取り外してショットすることが可能です。

1打目は固定物として動かせませんが、2打目以降、ティーマーカーは「動かせる障害物」として扱うことが可能です。

 

■ ボールをティーから落とす

ティーショットの際ワッグルなどをしていて、ヘッドがボールに当たり、ティーから落ちることがあります。この場合は無罰でやり直すことができます。

「『ストローク』とは正しく球を打って動かす意思を持って行われたクラブの前方への動きをいう。」とゴルフ規則では定義しており、ワッグルはストロークをしたとみなされないので問題ありません。

 

ただし、2打目以降クラブに当たってボールが動いた場合は1打となるので注意が必要です。

それと当たり前のことですが、打とうと思って空振りした場合はどんな場合も1打です!

 

■ 前進4打

「OBの場合は特設ティーから前進4打」と書いてあるホールがあります。特設ティーからのショットについては、ローカルルールに「ドロップすること」と書いてある場合を除き、ティーアップすることができます。

残りの距離がけっこう残っている場合は、ティーアップしてドライバーで打ってもかまわないのです。

 

前進4打というのはローカルルールのため、ゴルフ規則には何も記載がないのですが、一旦ボールがインプレーでなくなるため、特設ティーというティーインググラウンドからティーアップできるとみなすのが妥当です。

 

■ 障害物をよける

ボールが打ちづらい場所に止まっているということがありますよね。

救済できるケースとできないケースに分けてみました。

 

動かせる障害物として、障害物を動かせる

・ 旗竿、バンカーならし(レーキ)、カート等
・ 傘、煙草の吸殻、空きカン等
・ ティマーカー(1打目は固定物となるのでダメ)、ウォーターハザード標示杭、距離標示杭、通行規制用のロープと鉄杭等

 

動かせない障害物として、ボールを無罰で動かせる

・ 立木の支柱、金網、マンホール、橋桁、排水用の土管、スプリンクラーヘッド

・ 人工物を使った道路の表面(カート道路)、側面、および階段

 

×固定物として救済されない(そのまま打つかアンプレヤブル宣言)

・ OB表示杭(白杭)

・ 動かせない人工の物件でOB区域にあるすべての部分(OB区域にある金網等)
・ 樹木や岩石等の自然物

 

よくあるケースとしては、カート道とか排水溝の蓋の上にボールが乗っているケースや、スタンスした足がそれらの上にかかる場合があります。

その場合は無罰で動かせますので、ニヤレストポイントを探し、ルールに従ってドロップ可能です。

ニヤレストポイントの定義については説明すると長くなりますので、ご自身で確認してください。

 

それと、金網についてですが、OB杭の内側にあるのであれば救済されますが、OB杭の外側にある場合は救済されません。要注意です。

 

■ 杭の色

◆白色の杭

白杭はOBの境界線を表示します。

白杭線上にあるボールは、OBなのかOBでないのか悩むことがありますよね。

定義では「アウトオブバウンズの線は隣接する杭のコース側の2点を地表レベルで結んだ線で決める。」となっています。

つまり、白杭のコース内側の線が境い目で、これに少しでもかかっていればセーフですが、この線より外側だとOBとなります。

 

セーフだと思っても、そこから大叩きすることもあって、かえってOBの方が良かったと思うこともあるのですが、どう思おうと「あとの祭り」です。

 

◆黄色の杭  

ウォーターハザードを表示します。

池でなくても、ウォーターハザードに入った場合と同様の救済方法を取れます。

 

◆赤色の杭  

ラテラル・ウォーターハザードを表示します。

池や川でなくても、ラテラル・ウォーターハザードに入った場合と同様の救済方法を取れます。

ウォーターハザードとラテラルウォーターハザードの違いを知らないと、どんなにゴルフが上手くても初心者扱いされちゃいますよ。

 

◆青色の杭  

修理地を表示します。

休止グリーンや修理地の中からは打たないように。

 

◆黄黒の縞杭   

ローカルルールで、1罰打でコース内にドロップしなければならないという意味を持つケースが多いです。

コースによって処置が異なる場合がありますので、スコアカードの裏側のルールを最初によく読んでおきましょう。

黄黒以外にも、赤白の縞杭という場合があります。

 

■ 異常なグラウンド状態

以下の場所にボールがあるかスタンスの妨げになる場合は、無罰でニヤレストポイントを定めてドロップすることができます。

 

◆カジュアルウォーター

スタンスを取る前か取った後に地面に水が見えればカジュアルウォーターとなって救済が受けられます。

靴で地面を踏んで少しでも水気が滲んでくれば、カジュアルウォーターということになります。

 

◆雪

雪の中に入ってしまったボールはカジュアルウォーターとして処理することができますし、ルースインペディメントとして取り払うことも可能です。

ただし、霜や露はカジュアルウォーターにはなりません。

 

◆修理地

青杭等で表示された修理地からも無罰でボールを出すことができます。

 

◆穴掘り動物

モグラ等の穴掘り動物が掘った穴や盛り土は、異常なグラウンド状態に該当します。

犬が掘った穴は該当しないそうです。

 

■ 地面にくい込んでいる球

カジュアルウォーターではないけれど、地面にめり込んでしまう球ってありますよね。

そういうときは無罰で拾い上げ、ボールを拭いてドロップできます。

 

拾い上げることができる条件とは、「スルーザグリーンの、芝草を短く刈ってある区域で、球がその勢いで自ら地面に作った穴に食い込んでいるとき」です。

「芝草を短く刈ってある区域」とはフェアウェーの芝の長さかそれより短く刈ってあるコース上のすべての区域を指します。

 

ということは、ラフにめり込んだ球はダメってことですね。

それと、スルーザグリーンってことは、隣のホールのフェアウェーはOKってことですか。(嬉しいような悲しいような)

 

■ アンプレヤブルを宣言する

木などが邪魔になって、うまく打てないときがあります。

そういうときは「アンプレヤブル」と宣言して、1罰打を加えて以下の方法の中から選ぶことが可能です。

無理してそのまま打つより、アンプレヤブル処置した方が良い結果になることもあるので有効な手段です。

 

A.プレーヤーがその球を最後にプレーした所のできるだけ近くで、球をプレー。

B.その球のあった箇所から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかない所に、球をドロップ。

C.ホールと、その球のあった箇所を結んだ線上で、その箇所よりも後方に、球をドロップ。

  この場合には、球のあった箇所より後方であればいくら離れても距離に制限はない。

 

【注意】

・ ウォーターハザードの中のボールはアンプレヤブルにできない。

・ バンカー内で上記BかCを選ぶ場合は、バンカー内にドロップしなければならない。

・ 拾い上げたボールは拭くことができる。

 

■ 池ポチャ後のドロップ

ウォータハザードの後方にドロップを選択をする場合がありますが、ドロップする場所はボールが池に落ちた地点を基準にするのではなく、ボールが池を横切った地点を基準にします。

この池を横切った地点とホールを結ぶ延長線上にドロップ可能ですので、間違えないようにしましょう。

 

また、延長線上であればいくらでも後ろに下がれますので、自分が得意とする距離や打ちやすいフラットなライにドロップするというのも有効です。

 

■ ドロップの仕方

「2クラブレングス内にドロップ」などと書いてあるのに、「ドロップ」ではなく、いきなり「プレース」するのはダメです。

ドロップは肩の高さからボールを「落とす」で、「プレース」は「置く」です。

 

ドロップして正しい位置に止まらない場合は再ドロップ。

再ドロップしても正しい位置に止まらない場合には、再ドロップした際に球がコース上に最初に落ちた箇所にできるだけ近い所にその球をプレースする、という順番です。

 

ドロップした場所のライが悪かったりするとガッカリですが、そもそも変なところに打った自分が悪いのです。

ちゃんと肩の高さまで手を上げてボールを落としましょうね。ゴルファーとしての人格を判断される瞬間ですから。

 

■ グリーン上で

グリーン上にあるボールマークは直せますし、小石や枯葉なども取ることができますので、少しでもパッティングラインにかかりそうであれば、どんどんやりましょう。ただし、スパイクの跡は残念ながら直せません。

 

また、グリーン上のボールは拾い上げて拭くことができるので、ボールに土や砂が付いているときは、タオルで拭くことをオススメします。

ボールやパターフェースに砂が付いたままパットすると、距離がショートしますよ。

 

■ 6インチルール

芝生保護のために6インチ(15センチ)以内ならボールを動かしてよいというローカルルールがあります。

個人的にはやったことはないですし、これをやってしまうとゴルフの面白さの半分がなくなってしまうような気がするので、これはできるだけやって欲しくない救済処置です。

 

「球はあるがままプレーせよ」という言葉がゴルフの真髄であると思います。

どんなライでも打てるようにならないと上達しません。ちなみに日本ゴルフ協会では「プリファードライ」も「ウィンタールール」も認めていません。

 

■ ゴルフ規則

日本ゴルフ協会発行のルールブックは、10×15センチのコンパクトサイズなので、キャディーバッグの中にいつも入れておきましょう。ゴルフショップに400円で売っています。

 

よく、ルールが分からなくて、その都度人に聞いている人がいますが、ルールを知らないでスポーツをするというのも変な話です。ゴルフ規則は一度読めば、おおよそのポイントは押さえられますので、ぜひ一度通読してください。

ゴルフ場への行き帰りの車中で、ルール問題を出題し合うのもなかなか楽しいですよ。

 

 

インターネット上でゴルフルールを確認する場合は、日本ゴルフ協会を含めいろいろなサイトで掲載していますので、スコアアップのためにもチェックしておきましょう。

 

・ 日本ゴルフ協会 ルール裁定集も掲載

・ 日本ゴルフトーナメント振興協会

・ 日経ゴルフガイド

・ ゴルフダイジェスト

・ 日刊現代