ノイズの除去

 画像にノイズが入った場合の除去方法

1.移動平均法

 指定画像点を中心として周囲8箇所の値と、指定画像点の値、9個の値を加算して平均を求め、指定画像点の値とする、単純な方法です。
移動平均図
 移動平均を行うと、確かにノイズの濃度は低下しますが、画像のボケも発生します。
繰り返して、移動平均を行っても、完全にノイズが無くなる事はありません。

2.メディアンフィルター

 指定画像点を中心として周囲8箇所、計9箇所の値の中心の値を、指定画像点の値とします。
メディアンフィルター
 ここのサンプル画像のノイズ値は、白(255)と黒(0)で、作り出したので、きれいに除去が出来ています。
実際には、中間値のノイズもあるとおもられ、何処まで除去できるかは、分かりません。
画像は、若干シャープさを失ったように感じます。

3.膨張、収縮

膨張圧縮基本図
 膨張は、指定画像の周囲8箇所に1つでも白があったら、指定画像を白にします。
収縮は、指定画像の周囲8箇所に1つでも黒があったら、指定画像を黒にします。
上記の例は、黒バックの中に白画像ですが、白バックに黒画像がある場合は、膨張、収縮が逆になります。

膨張収縮
 膨張したり、収縮することにより、小さなゴミ、ノイズを取り除きます。
元画像から、収縮膨張後の画像を差し引くこちにより、ゴミ、ノイズだけを取り出すことも可能です。
膨張、収縮をどの様に繰り返すかは、画像によって違ってくるので、ワンパターンに決めないほうが良いようです。

どの様な方法で、ノイズを取り除くかは、目的によって選択することになると思います。

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