撓みが大きい場合は、通常の計算では、正しい答えがでません。
そこで、荷重(外力)、変位指定値を、分割して、少しずつ要素を変位させ、変位、外力、応力を積分し計算結果を得るようにします。
計算に時間が掛かりますが、撓み、変位が大きく、変位前と、要素の向きが変わる場合は、正確な値を計算することが出来ます。
分割してすこしずつ計算する理由は、変位により、要素の剛性の方向が変化する為、すべての変位を最初の剛性マトリックスで計算すると、大きな誤差が生じるからです。
そこで、少し変位させては、または、荷重を加えては、剛性を再計算し、応力、外力、変位を計算し、何も無い時の値をゼロとして、加算していき、最終的な答えを得ます。
デフォルト値は、10ですが、分割数をあまり大きくしても、精度はさほど良くなりません。
撓み量(変位量)の精度は、要素の形状と、形状の分割数(要素の数)によって可成り変動します。
精度良く計算する為には、撓み方向の分割数を多くする必要があります。特に、薄い板状のものは分割数を多くした方が良いでしょう。
撓み量(変位量)の計算値は、実際の値より小さく計算されるのが一般的です。